JR3(新幹線の走行音)

このページでは新幹線の走行音を公開しております。
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JR1(直流通勤型、直流近郊型電車の走行音)
JR2(その他の直流電車、交流・交直流電車、気動車の走行音)


N700系    700系    300系(全廃)    E4系    E3系    E2系


N700系 JR700系
VVVF(IGBT)・305KW
製造初年:
平成17(2005)年(試作車)
平成19(2007)年(量産車)

 老朽化が始まった300系を置き換え、さらなるスピードアップを目指して製造された車両。700系を発展させた「エアロ・ダブルウィング」と呼ばれる先頭部と全周幌の採用で空気抵抗を減らした。モーター出力は700系の275KWに対し305KWに増強、Tc-M-M-MとM-M-M-Mの2種類のユニットを2つずつ繋いだ14M2Tの強力編成となり、最高速度300km/hを実現した。起動加速度は2.6km/h/sと近郊型313系と同じで、2018年7月現在、新幹線車両としては最も高くなっている。さらに車体傾斜装置を搭載し、東海道新幹線区間に存在する255km/h制限の区間を270km/hで走行することが可能となり、東京~新大阪間では最速2時間25分となり、スピードアップが実現した。当初東海車の0番台(Z編成)と西日本車の3000番台(N編成)が投入され、営業運転に就いた。700系とは違い、Z編成とN編成の足回りは同一である。700系C編成後期型同様、グリーン車はTD駆動、普通車はWN駆動となっている。その後、九州新幹線全線開業に伴う直通運転用にS編成(7000番台・西日本車)とR編成(8000番台・九州車)も製造された。こちらはM-M-M-Mユニットを2つ繋いだオールMの8両編成となっており、グリーン車も含め全車がWN駆動となっている。その後、700系の置き換えも本系列で行うこととなり、改良型のN700Aが製造された。こちらは東海車が1000番台(G編成)で西日本車が4000番台(F編成)である。従来のZ編成とN編成もN700Aと同等とする改造が行われ、Z編成はX編成となり番台区分は2000番台に、N編成はK編成となり、番台区分は5000番台(いずれも原番+2000)となった。この改造は2016年までに全車完了し、Z編成・N編成は姿を消した。今後の増備はN700S系に引き継がれた。X編成については、700系C編成引退後の2020年7月から廃車が始まった。

TD(客席)
776-1010 こだま649号 東京 静岡→品川 速度不明 '17.2.6録音
音(YouTube) 1:18:16 DR-07
10号車の客室での収録です。音はとても静かで、非同期音はほとんど聞こえません。TD車ですが、時折WN車のような床振動があります。

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700系 JR700系
VVVF(IGBT)・275KW
製造初年:
平成10(1998)年(試作車)
平成11(1999)年(量産車)

 速度が低く、老朽化していた0系と100系を置き換え、スピードアップの充実を目指して、300系で培った技術を発展させ製造された車両。先頭部は独特な形状となり、「カモノハシ」スタイルとしてマスコミにも多く登場するなど話題を呼んだ。足回りは制御方式が300系のGTOからIGBTとなり、起動音が軽減された。モーター出力は300系より若干抑えた275KWで、T-M-M-Mの4両を1ユニットとし、これを背中合わせに連結した8両を2つ繋いだ形の12M4Tの16両編成を組む。車体は300系の失敗をもとに居住性向上に重点を置いた設計となり、乗り心地・静粛性とも大幅に改善された。「のぞみ」に使用するC編成(JR東海車)とB編成(JR西日本車)合わせて75本が製造され、これにより「のぞみ」主体のダイヤが確立された。各車両の定員は300系と同一となっており、弾力的な車両運用が可能となった。JR西日本では「ひかりレールスター」用に8連のE編成も製造された。なお、B編成とE編成は、C編成とは台車が異なっており、歯車比が異なる。また、C編成のC-19編成以降のグリーン車(10号車)のみ、新幹線車両としては初めてのTD駆動が採用されている(その他はWN駆動)。しばらくの間「のぞみ」を主体に使用されてきたが、N700系増備に伴い現在は「のぞみ」「ひかり」から撤退、晩年は「こだま」に使用された。C編成については、一部がJR西日本に譲渡されたほか、2011年より廃車が始まり、2020年3月をもって全車廃車となった。B編成も2021年2月、最後の1編成が廃車となり、現在残っている編成はE編成のみとなっている。

C編成/TD(デッキ)(全廃)
717-18(廃車) こだま649号 新大阪 三島→新富士 速度不明(250km/h程度か) '09.7.26録音
音(YouTube) 9:50 DR-07
制御装置は東芝製3レベルIGBT。非同期音は日立3レベルIGBTに近く、東京メトロ7000系(160KW/日立3レベル)によく似ています。10号車デッキでの収録です。

C編成/TD(デッキ)(全廃)
717-18(廃車) こだま649号 新大阪 静岡→掛川 速度不明(250km/h程度か) '09.7.26録音
音(YouTube) 14:42 R-09HR
上と同じ列車です。こちらはR-09HRでの収録です。この車両は新幹線史上初のTD車です(C-19編成、2000年11月28日製造)。

C編成/TD(デッキ)(全廃)
717-20(廃車) こだま656号 東京 浜松→掛川 速度不明(250km/h程度か) '12.11.13録音
音(YouTube) 11:43 DR-2d
こちらはDR-2dでの収録です。デッキでの収録です。

C編成/WN(デッキ)(全廃)
717-5(廃車) こだま649号 新大阪 新富士→静岡 速度不明(250km/h程度か) '09.8.7録音
音(YouTube) 12:37 DR-07
こちらはWN車の走行音です。惰行時に床振動がありますが、モーター音はTD車よりやや静かです。10号車デッキでの収録です。

C編成/WN(客室)(全廃)
726-247(廃車) こだま764号 東京 新横浜→品川 速度不明(200km/h程度か) '10.2.17録音
音(mp3) 11:25 15.6MBAT9940
こちらもWN車の走行音です。客室での収録です。

B編成(デッキ)(全廃)
717-3015(廃車) こだま637号 新大阪 三島→新富士 速度不明(250km/h程度か) '10.10.10録音
音(YouTube) 10:03 DR-07
B編成の走行音です。C編成とは歯車比が異なるので、音が異なっています。デッキでの収録です。

B編成(客室)(全廃)
725-3507(廃車) こだま657号 新大阪 熱海→新富士 速度不明 '17.2.6録音
音(YouTube) 22:05 SP-TFB-2
B編成の客室での収録です。モーター音は客室内に良く聞こえます。C編成とは歯車比が異なるため、モーター音は異なっています。

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300系
(全廃)
JR300系
VVVF(GTO)・300KW
製造初年:
平成2(1990)年(試作車)
平成4(1992)年(量産車)

 次世代の東海道新幹線を担うべく登場した、JR化後の東海道新幹線用としては初の新形式車。新種別「のぞみ」として、最高営業速度をそれまでの220km/hから50km/hアップした270km/hとし、東京~新大阪間を2時間30分で結んだ。青帯はそれまでの窓周りから窓下配置へと変わり、以降の東海道新幹線の標準となった。足回りは、新幹線車両としては初めてVVVFインバータ制御を採用、駆動方式はWNである。M-T-Mの3両を1ユニットとし、これを5ユニットとユニットに属さない制御車1両を連結した10M6Tの16編成を組んでいる。高速化のため2階建て車両は連結されず、食堂車・ビュッフェ・カフェテリアも設置されなかった。また、運転当初は乗り心地に難があり、テーブル上の車販のコーヒーが倒れるなどした(その後改良)上、初期故障が頻発し、しばしばダイヤが乱れた。このようなことから本形式への乗客の評判はあまり良くないが、新幹線高速化のプロトタイプとして、700系~N700系の流れの原点を作った、新幹線史上重要な車両といえる。JR東海所属のJ編成とJR西日本所属のF編成があり、しばらくの間「のぞみ」を中心に使用されたが、700系増備に伴い次第に「ひかり」「こだま」の運用が増え、晩年は「こだま」を中心に使用された。N700系増備に伴いJ編成は2007年より廃車が始まった。また、700系C編成がJR西日本に譲渡されたことを受け、F編成についても2011年より廃車が始まり、2012年3月をもってJ編成、F編成とも同時に運用を失い、姿を消した。

デッキ
325-749(廃車) こだま531号 名古屋 静岡→掛川 速度不明(250km/h程度か) '09.2.4録音
音(YouTube) 14:51 DR-07
制御装置は東芝製。11号車デッキでの収録で、コンバーターの音が大きく聞こえます。

デッキ
325-3005(廃車) こだま560号 東京 三河安城→豊橋 速度不明 '09.2.5録音
音(YouTube) 14:13 R-09HR
JR西日本所属の3000番台の走行音です。音は東海車と全く同じです。プラグドアの初期車の走行音で、デッキでの収録です。

客室
325-3005(廃車) こだま560号 東京 掛川→静岡 速度不明 '09.2.5録音
音(YouTube) 14:18 DR-07
上と同じ列車です。こちらは2号車客室内での収録です。

客室
316-55(廃車) こだま655号 名古屋 新富士→静岡 速度不明 '10.9.8録音
音(YouTube) 13:22 AT9940
客室内での収録です。この日は台風9号→熱帯低気圧の接近により、雨が激しく降っていました。車体を打つ激しい雨の音もはっきりと聞こえます。WN特有の惰行時の床振動は激しいです。

デッキ
316-55(廃車) こだま655号 名古屋 掛川→浜松 速度不明(260km/h程度か) '10.9.8録音
音(YouTube) 12:08 R-09HR
上と同じ列車で、デッキでの収録です。この辺りでは、雨は上がっていました。R-09HRでの収録です。

デッキ
316-55(廃車) こだま655号 名古屋 三河安城→名古屋 速度不明 '10.9.8録音
音(YouTube) 11:51 DR-07
こちらも上と同じ列車です。デッキで、DR-07での収録です。名古屋終着の列車ですので、車内放送チャイムはサビではなく、Aメロとなっています。

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E4系
(全廃)
JRE4系
VVVF(IGBT)・420KW
製造初年:平成9(1997)年

 一定の成果を上げた初代MAXのE1系を改良した車両。E1系の12両固定編成から8両固定編成とし、単独8連の運用やこれを2編成連結した16両編成の運用、さらに「つばさ」用E3系7連と併結する運用にも就き、きわめて柔軟性に富んだ運用が組めるようになった。2編成併結した16連の定員は実に1634名と、高速列車では世界最大級となった。主電動機出力は420KWときわめて大きく、4M4Tの8連を組み、最高速度は240km/h。東北新幹線「Maxやまびこ」「Maxなすの」、上越新幹線の「Maxとき」「Maxたにがわ」で活躍したが、E5系増備に伴い東北新幹線からは2012年9月をもって運転を終了。その後、上越新幹線のみで使用された。計画では、2011年までに全車廃車の予定であったが、東日本大震災や、台風による大雨の影響による北陸新幹線の長野新幹線車両センターの水没などで生き長らえ、2021年10月、最後の運用を終え、全車廃車となった。

客室
E455-119(廃車) Maxやまびこ218号 東京 郡山→新白河 速度不明 '09.10.19録音
音(YouTube) 13:14 DR-07
2号車平屋部の客室内で収録。非同期音やモーター音は非常に静かで、空調音がやや耳障りです。今は無き東北新幹線の運用での収録です。

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E3系 JRE3系
VVVF(GTO)・300KW
VVVF(IGBT)・300KW
製造初年:
平成7(1995)年(R1編成)
平成9(1997)年(0番台)
平成20(2008)年(2000番台)

 秋田新幹線「こまち」用として製造された車両。R編成とされ、当初は4M1Tの5連で、のちに中間車1両を増結し、4M2Tの6両編成を組んでいる。26編成が存在し、第1~17編成は足回りはE2系0番台日立GTO車とほぼ同一のGTO車、第18編成以降はIGBTに変更されている。また、山形新幹線「つばさ」新庄開業に伴う増発用の増備車もこの系列とすることとなり、L編成1000番台が製造された。1000番台は0番台と大きな差はなく、3編成が存在し、最終編成のみIGBTとなっている。その後老朽化した400系も本系列で置き換えることとなり、マイナーチェンジ車2000番台が登場した。足回りはE2系1000番台に準じている。R編成はE6系増備に伴い、2014年3月をもって秋田新幹線から引退、2編成がイベント列車に改造されたほか、L編成に編入されたものもあり、現在は2編成が東北新幹線「やまびこ」「なすの」でE5系の付属編成として最後の活躍をしている。L編成は「つばさ」と「なすの」に使用されている。なお、2015年2月のL52編成運用離脱をもって、GTO車が全車姿を消し、在籍する全車がIGBT車となった。

GTO(全廃)(デッキ)
E322-7(廃車) やまびこ205号 仙台 宇都宮→那須塩原 速度不明(240km/h程度か) '09.10.19録音
音(mp3) 14:56 20.5MBDR-07
デッキでの収録です。日立らしい非同期音が賑やかです。JR東日本の新幹線は、空調の音がやや大きめです。

GTO(全廃)(デッキ)
E325-7(廃車) やまびこ58号 東京 福島→郡山 速度不明(270km/h程度か) '10.11.8録音
音(YouTube) 13:45 DR-2d
デッキでの収録です。日立らしい非同期音が賑やかです。GTO車は全廃となりました。

GTO(全廃)(客室)
E322-12(廃車) なすの276号 東京 郡山→新白河 速度不明(250km/h程度か) '10.11.8録音
音(mp3) 13:05 17.9MBDR-2d
こちらは客席での収録です。車体がずいぶん軋んでいます。

IGBT(デッキ)
E325-23(廃車) なすの251号 郡山 新白河→郡山 速度不明(250km/h程度か) '10.11.8録音
音(YouTube) 12:13 DR-2d
IGBT車の走行音。デッキでの収録です。非同期音も良く聞こえます。R23編成のうち、2両はL編成へ編入されましたが、この車両は廃車となりました。

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E2系 JRE2系
VVVF(GTO)・300KW
VVVF(IGBT)・300KW
製造初年:平成7(1995)年

 新規開業する長野新幹線用に製造された車両。JR東日本の新幹線車両では初のVVVF車となり、N編成として6M2Tの8両編成を組み、「あさま」として最高速度260km/hで営業運転に就いた。その後、老朽化が進みつつある東北新幹線200系の置き換えもこの系列で行うこととなり、8M2Tの10両編成を組み、J編成として東北新幹線に投入された。J編成はその後も続々と増備され、マイナーチェンジ車である1000番台も登場した。足回りは、主電動機は全番台共通で出力は300KW。制御装置は0番台は日立製GTOとシーメンス製GTO、三菱製IGBTが、1000番台は全車IGBTで、日立製、東芝製、三菱製があり、バージョンの多さでは新幹線車両随一である。J編成は、当初東北新幹線だけに投入されたが、E5系投入に伴い一部は上越新幹線に転属し、同線の200系とE4系を置き換えている。N編成については、老朽化と北陸新幹線全通による運用変更等により、E7系に置き換えられ、2017年3月をもって全廃となった。現在、J編成が「とき」「たにがわ」「やまびこ」「なすの」に使用されている。

1000番台(三菱)(デッキ)
E226-1108 やまびこ205号 仙台 新白河→郡山 速度不明(240km/h程度か) '09.10.19録音
音(YouTube) 13:19 DR-07
三菱製の制御装置を搭載した車両。非同期音の高さが変化しないのが特徴的。デッキでの収録です。

1000番台(三菱)(客室)
E226-1108 やまびこ205号 仙台 郡山→福島 速度不明(240km/h程度か) '09.10.19録音
音(YouTube) 14:27 DR-07
上と同じ列車です。こちらは客室での収録です。

1000番台(三菱)(客室)
E226-1116 やまびこ201号 仙台 大宮→小山 速度不明 '16.2.28録音
音(YouTube) 18:35 SP-TFB-2
こちらも1000番台三菱車の客室での収録です。バイノーラルマイクSP-TFB-2での収録です。高速域ではWN特有の振動が賑やかです。

1000番台(東芝)(客室)
E226-1118 やまびこ220号 東京 仙台→郡山 速度不明 '18.10.13録音
音(YouTube) 45:33 SP-TFB-2
東芝製の制御装置を搭載した車両。発車後少しして非同期音が変化するのが特徴的です(仙台発車の場合、1:46付近)。客室での収録です。各駅停車「やまびこ」での収録で、途中白石蔵王、福島に停車します。

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