東急・横浜高速線の走行音

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・東急
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  8590系・8090系(全廃)    8500系(全廃)    8000系(全廃)    7700系(全廃)    7000系(全廃)
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・東急
3020系    5050系    5000系    8590系(全廃)    8500系(全廃)   
・横浜高速
Y500系


東急5080系 東急5080系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成15(2003)年

 目黒線用の4扉ロングシート車。5000系の目黒線バージョンでラインカラーは紺。当初は予備車確保の目的で2編成が製造された。その後急行運転開始・日吉開業などに伴う増発用として増備され、現在は10編成が在籍する。制御装置は5000系・5050系の日立製に対し、こちらは東芝製となっており、非同期音が異なる。運用は3000系と共通で、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道、都営三田線に直通運転を行っている。相鉄線直通を見越して2022年に全編成が新造された2両を組み込み、8連化された。

5281 各停 日吉 多摩川→日吉 80km/h '13.3.11録音
音(YouTube) 7:36 SP-TFB-2
制御装置は東芝製で、5000系・5050系とは非同期音が異なっている。

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東急5050系 東急5050系 東急5050系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成16(2004)年

 老朽化した8000系を置き換えるため製造された4扉ロングシート車。5000系の東横線バージョンで、ラインカラーはピンク。5000系初期車に比べ、座席と静粛性が改善されている。なお、10両固定編成は車番が4000番台となっている。東京メトロ副都心線、西武池袋線、東武東上線にも直通し、幅広く使用されている。なお、2011年以降に製造された4000番台(5000系から編入されたデハ4601~4604を除く)と5175F以降(当サイトでは中期車と扱う)は非同期音がそれまでの車両とは異なっている。さらに、元住吉事故の代替として2016年と2019年に1編成ずつ製造された編成は、主電動機が全密閉式の6極モーターとなり、モーター音が全く異なっています。また、この2編成は、インバーター装置のソフトが変更されており、非同期音も中期車とは異なっています(装置自体は中期車と同じ形式)。東横線にQシートが導入されるため、8連の一部の編成はQシート車2両を組み込み10連化され、4000番台に改番された。なお、5173Fを10連化し4111Fにするにあたり、旧5173Fと5175Fの制御装置がトレードされ、4111Fが中期車音に、5175Fが初期車音となっている。なお、同じく8連に2両を組み込む形となっている4112F以降は、制御装置はそのままで、音も初期車音のままとなっている。
走行音動画のページに5050系の車窓動画があります。

初期車
5256 各停 菊名 日吉→大倉山 110km/h '11.2.23録音
音(mp3) 4:36 6.33MBDR-2d
音は5000系中・後期車と同じ。

初期車
5752 各停 和光市 小竹向原→和光市 80km/h '15.1.28録音
音(YouTube) 12:46 SP-TFB-2
副都心線内の走行音です。5000系・Y500系同様ブレーキの完全緩解の約1秒前に非同期音が鳴り出します。この車両は、非同期音の音が大きめで、はっきり聞こえます。

中期車(みなとみらい寄り車端部)
4910 普通 川越市 ふじみ野→川越 95km/h '14.1.5録音
音(YouTube) 7:57 SP-TFB-2
非同期音は、出だしが三菱のような音となっており、初・中期車とは異なっています。

中期車(飯能・森林公園寄り車端部)
4904 各停 小手指 石神井公園→所沢 105km/h '16.1.13録音
音(YouTube) 21:08 SP-TFB-2
東武50000系列同様、飯能・森林公園寄り車端部では、インバータのノイズが聞こえてきます。ただし、東武50000系列ほどは目立たず、小さい音です。

中期車(みなとみらい寄り車端部)
4909 各停 元町・中華街 和光市→小竹向原 80km/h '14.2.11録音
音(YouTube) 12:50 SP-TFB-2
後期車の地下区間での走行音です。

中期車(飯能・森林公園寄り車端部)
4903 各停 和光市 小竹向原→和光市 80km/h '16.1.20録音
音(YouTube) 15:20 SP-TFB-2
M1車の飯能・森林公園寄りで、地下区間での走行音です。インバーターのノイズが聞こえます。また、地下区間では、このノイズは、ブレーキ緩解約1秒前に鳴り出します。先行列車に接近しており、氷川台駅の手前で減速するほか、地下鉄成増駅の手前では停止信号で停止します。

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東急5000系 東急5000系 東急5000系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成14(2002)年

 東急の標準型通勤車両として製造された車両。JR東日本E231系の技術が随所に取り入れられている。田園都市線に投入され、老朽化した8500系の一部を置き換えた。ラインカラーはグリーン。現在、半蔵門線、東武伊勢崎線・日光線に直通し、活躍中。2005年より1編成に民鉄初の6扉車が組み込まれ、同年中にもう1編成追加された。その後増備された編成は初めから6扉車が組み込まれており、オール4扉の編成にも順次6扉車が組み込みを行い、試作車的要素の強い5101Fを除き一旦は全編成が6扉車組込み編成となったが、6扉車の組み込み計画が変更され(2両→3両)、この際車両のやりくりが上手く行かなくなり、なぜかオール4扉の編成が復活したほか、一部の編成は2両を休車のうえ8連化し、ラインカラーをピンクに変更の上、東横線に転属した。新造後、しばらくの間営業運転せずに休車となっていた中間車も存在したり(現在は改番の上新造された5050系に組み込まれた)、デハをサハ代用として使用したり(現在は解消)と、当初の増備計画は崩壊。8500系を置き換えることもままならずに製造が打ち切られ、2019年頃まで8500系が最多両数を誇っていた。さらに、2020年度までに田園都市線全駅にホームドアが導入されることに伴い、全車4扉化されることとなり、6扉車を新造の4扉車に置き換えることとなった。4扉化は、2017年5月までに完了し、大半の6扉車が10年未満で廃車となった。ここでは3000系譲りのモーター音が大きい車両を初期型音、静粛性が向上した車両を中・後期車音として扱う。製造時は2002年度製の5106Fまでが初期車音、それ以降が中・後期車音であったが、現在は検査時にモーターが入れ替わっているため、車両番号と搭載モーターは一致していない。
走行音動画のページに5000系の車窓動画があります。

初期車音
5207 各停 中央林間 たまプラーザ→長津田 90km/h '18.2.14録音
音(YouTube) 18:08 SP-TFB-2
非同期音は日立2レベルらしい音。モーター音は3000系譲りの金切り声を上げるタイプのもので音が大きいです。

初期車音
5907 急行 長津田 あざみ野→青葉台 110km/h '12.1.10録音
音(YouTube) 4:05 SP-TFB-2
こちらは中期に製造された第7編成の走行音ですが、他車から移ったのか、初期型のモーターが装備されていました(片側だけかもしれません)。SP-TFB-2+DR-2dでの収録です。

中・後期車音
5204 各停 中央林間 あざみ野→長津田 100km/h '16.11.9録音
音(YouTube) 12:29 SP-TFB-2
中・後期車では撓み板に改良が加えられ、音が静かになりました。この車両は、製造時は初期型音でしたが、現在は他車と入れ替わったのか、中・後期型音となっています。

中・後期車音
5719 各停 和光市 池袋→地下鉄成増 80km/h '15.1.13録音
音(YouTube) 16:05 SP-TFB-2
地下区間の走行音です。副都心線内では、勾配起動のように、ブレーキ緩解前に非同期音が鳴り出すのが特徴的です。特に勾配がない駅も含め、全駅でそのようになっています。

中・後期車(空転・滑走)
5215 各停 清澄白河 中央林間→南町田 80km/h '08.9.29録音
音(mp3) 3:42 5.09MBR-09
空転・滑走している走行音です。

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東急3000系 東急3000系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成11(1999)年

 目黒線開業用に製造された4扉ロングシート車。東急初の量産型IGBT車である。最初の1編成は8両固定で登場し東横線で使用されたが、その後6連化され、目黒線に転属した。第2編成以降は6連で製造され、最初から目黒線に配置された。モーター出力は190KW、3M3T編成。制御装置は、奇数編成は日立製、偶数編成は東芝製となっている。相鉄線直通のため、2021年から中間車2両を増備し、順次8連化され、2023年3月までに完了した。現在、東京メトロ南北線、都営三田線、埼玉高速鉄道、相鉄線に直通している。

東芝
3254 各停 日吉 内幸町→目黒 75km/h '16.3.6録音
音(YouTube) 13:56 SP-TFB-2
モーター音は、金切り声を上げるタイプで、地下区間で収録するとより大きく聞こえます。非同期音は、モーター音にかき消されてよく聞こえませんが、東芝の標準的なもののようです。

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東急2000系
(形式消滅)
東急2000系
VVVF(GTO)・170KW
製造初年:平成4(1992)年

 田園都市線増発用に製造された4扉ロングシート車。車体は9000系ベースとし、足回りは1000系同様の1C8M方式となり、6M4Tの10両編成を組んだ。制御装置は日立製。歯車比は1:7.07と低速向けで、モーターの回転数が高い。3本のみの製造にとどまった。第3編成は暫定的に8連で落成し、車両数の不足していた東横線に投入されたが、のちに中間車2両を組み込み田園都市線に移籍した。2003年に田園都市線・半蔵門線は東武伊勢崎線との直通運転が始まったが、本形式は東武線直通車の対象から外され、その後も半蔵門線押上までの運用に就いた。2017年から2020系導入に伴い、本形式は大井町線に転属することとなり、まず2003Fが運用を離脱、クハとモハのみリニューアル工事・機器更新が行われ、サハは廃車・解体された。その後2002Fも運用を離脱し改造に入り、さらに2018年10月、田園都市線で稼働していた最後の1編成、2001Fが運用を離脱し田園都市線から姿を消した。旧型車(8500系を指しているとみられる)の置き換えを謳って導入された2020系であったが、最初に置き換えられたのは本形式であった。大井町線転属後は改番が行われ、9020系となった。

GTO(消滅)
2203 各停 長津田 江田→田奈 100km/h '10.2.2録音
音(YouTube) 6:49 AT9940
非同期音は日立GTO後期の標準的なもの。高速域の音は9000系によく似ているが、歯車比の関係でモーターの回転数が高い。この車両は機器換装・改番の上、大井町線で活躍中です(デハ2203→デハ9422)。

GTO(消滅)
2251(廃車) 急行 中央林間 長津田→中央林間 110km/h '15.1.28録音
音(YouTube) 6:00 SP-TFB-2
急行運用の110km/h運転の走行音です。低速向けの歯車比のため、回転数が高く、迫力のある音です。CPは低騒音形のはずですが、結構大きな音がします。この車両は9020系に改造されることなく廃車となりました。

GTO(消滅)(空転・滑走)
2251(廃車) 各停 押上 中央林間→長津田 90km/h '16.11.19録音
音(YouTube) 9:52 SP-TFB-2
雨天時の空転・滑走する走行音です。空転・滑走ともそれほど目立ちません。本形式や西武6000系や京王8000系など、日立GTO後期は1C8Mにもかかわらず、非常に空転しにくいです。

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東急1000系 東急1000系
VVVF(GTO)・130KW
製造初年:昭和63(1988)年

 地下鉄日比谷線直通用に製造された3扉ロングシート車。当初は8両固定編成のみ製造され、地下区間の勾配や高加減速に対応する粘着性能を得るため 6M2T編成とし、モーター出力は130KWとやや抑え目とした。その後、目蒲・池上線の7200系を置き換えるため3両固定・4両固定も製造された。4両固定は3M1Tとなり、1M車が登場した。4両固定は目蒲線の分割により3両固定化された。8両固定編成は、2013年3月の日比谷線との相互直通運転の廃止により全車引退となり、現在は3両固定編成のみが多摩川・池上線ワンマン運転の列車に使用されている。運用を退いた8連の一部は、制御装置の換装と3連化が行われ、1500番台に区分され、多摩川・池上線で使用されている。廃車車両の一部は上田交通・伊賀鉄道・一畑電車と福島交通に譲渡された。

1207 各停 菊名 日吉→菊名 110km/h '11.12.23録音
音(YouTube) 6:41 SP-TFB-2
東洋GTO後期の標準的な音です。今では聞けなくなってしまった東横線内での高速走行音です。日吉始発、菊名行き短距離列車です。現在、制御装置の換装と改番が行われ、池上線・多摩川線で活躍中です(1207→1607)。

1258(廃車) 各停 菊名 日吉→菊名 110km/h '12.2.10録音
音(YouTube) 6:21 SP-TFB-2
こちらは主制御機非搭載の車両での収録です。この車両は、福島交通に譲渡されました。

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東急9000系 東急9000系 東急9000系
VVVF(GTO)・170KW
製造初年:昭和61(1986)年

 混雑の激しい東横線の20m4扉化を進めるため製造されたロングシート通勤車。車端部はクロスシートとなっている。東急では初の量産型VVVF車。4M4Tの8両固定編成が製造され東横線に投入された。1編成だけは5連で製造され、大井町線に投入された。その後東横線の東京メトロ副都心線直通化に伴い、9000系は東横線を追い出されることとなり、順次5連化され大井町線に転属した。外された3両は廃車、解体された。2013年3月改正をもって東横線から撤退し、9000系は全車大井町線用となった。

9212 各停 元町・中華街 日吉→大倉山 110km/h '11.3.3録音
音(YouTube) 4:29 DR-2d
起動音が実に賑やか。

9205 各停 元町・中華街 日吉→大倉山 110km/h '11.3.6録音
音(YouTube) 5:11 H1
上のファイルと同じ場所で、こちらはH1での収録です。DR-2dとの比較用にどうぞ。

9601 各停 元町・中華街 渋谷→都立大学 100km/h '11.2.23録音
音(YouTube) 10:15 DR-2d
SIVを搭載していない9600(7号車)での収録です。第1編成のみ制御装置がVF-HR-107形となっていますが、第2編成以降と音に差は無いようです。

9613 各停 元町・中華街 代官山→都立大学 105km/h '11.3.6録音
音(YouTube) 6:51 H1
こちらも9600(7号車)の走行音です。第2編成以降は制御装置が改良形のVF-HR-112形となっていますが第1編成と非同期音等に差は無いようです。中目黒以遠は惰行時間がきわめて少なく、キビキビとした走りです。

空転・滑走
9205 各停 元町・中華街 代官山→自由が丘 95km/h '11.2.9録音
音(YouTube) 10:19 DR-2d
みぞれが降る中での走行音。最後部M車とは思えないほど、空転・滑走しています。中目黒→祐天寺の上り勾配では、なかなかスピードが上がりません。

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東急8090系
東急8590系
(全廃)
東急8090系
界磁チョッパ・130KW
製造初年:昭和55(1980)年

 8000系の増備車で軽量ステンレスを本格採用したもの。もちろん4扉ロングシート車である。車体デザインは大きく変わり、断面までも変更されたが、足回りは8000系からほとんど変更はない。5M3Tの8両固定編成が東横線に投入され、輸送力が小さい7000系と7200系を置き換え混雑緩和を実現した。その後、みなとみらい線への直通が具体化、非貫通先頭車では都合が悪いため貫通先頭車を新たに製造し、大規模な編成替えを実施、8連(6M2T)と5連(3M2T)に組み替えた。ばらされた5M3T編成のうち非貫通先頭車クハ8090と1M車デハ8490は全車が5連に組み込まれ、サハ8390は全車が8連に組み込まれた。ユニット車のデハ8190-デハ8290は一部がユニットを解かれ、新造されたデハ8590、デハ8690と新たにユニットを組むこととなった。8連はしばらくの間東横線で使用されたが、2006年8月をもって東横線から撤退し、5連(4M1T)と10連(8M2T)に組み替え大井町線と田園都市線に転属した。大井町線用の5連は、5050系増備に伴い東横線を追い出された9000系が転入したことにより、2013年6月をもって全車引退し、廃車となった。廃車車両の一部は秩父鉄道と富山地方鉄道に譲渡された。その後、田園都市線で10連2本が最後の活躍をしていたが、2020系の増備に伴い、2019年2月、最後の1編成が運用を終え、全車廃車となった。
走行音動画のページに8590系の車窓動画があります。

日立
8185(廃車) 各停 中央林間 つくし野→中央林間 95km/h '15.1.28録音
音(YouTube) 7:35 SP-TFB-2
日立車の走行音。この車両は東横線用8090系8085Fの中間車として1985年に製造されたもので、8500系最終増備グループより古いです。

日立
8694(廃車) 急行 中央林間 長津田→中央林間 105km/h '15.1.22録音
音(YouTube) 5:48 SP-TFB-2
主電動機は、8500系のTKM-69に対しTKM-80と形式が異なりますが、音に差は無いようです。雨天時の収録で、長津田発車時に先頭ユニットが空転制御しているとみられ、ギクシャクしています。すずかけ台通過後にこのファイルの最高速度に達しますが、110km/hには届いていないようです。

東洋(回生失効あり)
8595(廃車) 各停 中央林間 長津田→中央林間 90km/h '15.4.9録音
音(YouTube) 9:02 SP-TFB-2
8500系(東洋)と同じ音です。南町田駅では回生失効しています。

東芝
8189(廃車) 急行 中央林間 あざみ野→中央林間 110km/h '16.2.24録音
音(YouTube) 13:58 SP-TFB-2
8500系(東芝)と同じ音です。長津田~中央林間では、110km/h運転をしています。

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東急8500系
(全廃)
東急8500系 東急8500系
界磁チョッパ・130KW
VVVF(GTO)・170KW
製造初年:昭和50(1975)年

 新玉川線開業・地下鉄半蔵門線直通用として製造された車両。8000系をベースに高運転台を採用、地下鉄線用ATCなどを搭載したもの。足回りはもちろん、車体も先頭部を除き8000系と変わらない。現在10両固定編成と5両固定編成があり、前者は田園都市線で使用され地下鉄半蔵門線・東武伊勢崎線に直通している。後者は大井町線で使用されていた。5000系増備に伴い一部車両が廃車された。なお、当初の計画では5000系を増備し、本形式は2010年度までに全車廃車させる計画であったが、計画が二転三転した末に、5000系としての編成組成もままならないほどに計画が崩壊し、増備が打ち切られた。その結果、2019年初頭までは田園都市線では本形式が最多両数を誇り、主力車両となっていた。廃車車両の一部は長野電鉄、秩父鉄道とインドネシアに譲渡され活躍中。チョッパ車の音は8000系同様3種だが、8642Fには試作車としてVVVF車が中間に2ユニット挿入されている。この2ユニットは仕様が異なり、片方は新製VVVF車で歯車比は1:6.07、もう一方は改造車で歯車比はチョッパ車の1:5.31を踏襲している(制御装置はどちらも日立製)。新形式車両2020系の導入により、まず東武線直通非対応の2000系と8590系が全車廃車となり、2000系が改造により9020系に改番され大井町線に転属、同線の5連の8500系が置き換えられ全廃となった。その後も2020系の増備が続き、8620Fが2019年4月に廃車となったことを皮切りに田園都市線用の本格的な廃車が始まった。2023年1月、最後の1本が運用を終え、全車廃車となった。
走行音動画のページに8500系の車窓動画があります。

界磁チョッパ(日立)
8532(廃車) 各停 押上 長津田→高津 100km/h '11.11.10録音
音(YouTube) 24:03 SP-TFB-2
8000系(日立)と同じ音。駅間距離が短く、頻繁に加減速する各停の長時間走行音です。

界磁チョッパ(日立)(HB-2000型CP)
8622(廃車) 各停 中央林間 鷺沼→長津田 100km/h '16.12.21録音
音(YouTube) 16:43 SP-TFB-2
主制御器非搭載の車両(M2車)での収録です。HB-2000型空気圧縮機が賑やかです。この空気圧縮機は、東急のほか、東武・西武・京王などで広く使用されましたが、近年急速に数を減らしています。

界磁チョッパ(日立)(減速途中で回生失効)
8772(廃車) 各停 押上 中央林間→長津田 85km/h '15.1.18録音
音(YouTube) 10:55 SP-TFB-2
南町田駅で減速途中、50km/h程度で突然回生が失効しました。その際、カチッという音と大きな振動が発生しています。パンタグラフ離線によるものでしょうか…。

界磁チョッパ(日立)(回生失効)
8725(廃車) 急行 中央林間 長津田→中央林間 110km/h '15.3.23録音
音(YouTube) 5:42 SP-TFB-2
中央林間停車時に段階的に減速しますが、回生ブレーキが全く動作していません。

界磁チョッパ(日立)(空転・滑走)
8706(廃車) 各停 押上 中央林間→長津田 90km/h '15.1.22録音
音(YouTube) 9:14 SP-TFB-2
空転・滑走とも激しいです。地下の中央林間を除くすべての駅で空転制御が行われています。この時はダイヤが乱れており、駅の表示板や放送では南栗橋行き、車両の表示は押上行き、実際の行き先は長津田でした。なお、この車両は、2015年8月の全般検査時に東洋モーターに換装されています。

界磁チョッパ(東洋)
8531(廃車) 各停 押上 長津田→溝の口 100km/h '11.11.16録音
音(YouTube) 22:20 SP-TFB-2
8000系(東洋)と同じ音。各停の長時間走行音です。

界磁チョッパ(東洋)
8739(廃車) 急行 中央林間 渋谷→中央林間 110km/h '18.2.1録音
音(Youtube) 37:53 SP-TFB-2
ドアサイレンサーが付き、主電動機が東洋に換装された8500系デハ8739の急行列車の、田園都市線内全区間の走行音です。途中鷺沼までは列車が詰まり気味でゆったり走ります。長津田~中央林間では110km/h運転をしています。ドアサイレンサー無し、東芝製主電動機の頃の8739の走行音(2009年収録)は下方で公開しています。

界磁チョッパ(東洋)(HS-20型CP+自動放送)
8637(廃車) 各停 長津田 溝の口→長津田 100km/h '18.1.16録音
音(YouTube) 27:45 SP-TFB-2
1986年製の8637F以降はCPが低騒音型のHS-20となっています。田園都市線の1号車がHS-20装備車なのは、8637Fと8642Fの2編成のみです。当編成は自動放送が装備されていますが、こちらも田園都市線では8634Fと8637Fの2編成のみのため、1号車がHS-20+自動放送の組み合わせはこの編成のみとなっていました。

界磁チョッパ(東洋)(HS-20型CP+肉声放送)
8642(廃車) 各停 長津田 渋谷→長津田 90km/h '18.1.19録音
音(YouTube) 46:35 SP-TFB-2
CPが低騒音型のHS-20となった後期車の走行音。田園都市線の1号車がHS-20装備車で自動放送が装備されていないのは、この編成のみでした。

界磁チョッパ(東洋)
8731(廃車) 急行 押上 中央林間→長津田 110km/h '14.3.11録音
音(Youtube) 5:07 SP-TFB-2
急行運用での110km/h運転の走行音です。

界磁チョッパ(東洋)(回生失効あり)
8716(廃車) 各停 南栗橋 中央林間→長津田 95km/h '14.12.2録音
音(Youtube) 9:46 SP-TFB-2
末端区間の各停の走行音。つくし野停車時に回生失効しています。

界磁チョッパ(東芝)(回生失効あり)
8778(廃車) 各停 押上 中央林間→あざみ野 100km/h '15.2.12録音
音(YouTube) 24:20 SP-TFB-2
8000系(東芝)と同じ音で、日立車や東洋車とは起動時の音が違います。つきみ野では、減速途中に回生失効しています。長津田停車中には、横浜線の電車が8両編成とは思えないスピードで突っ込んできます(12:18付近)が、所定の位置に停車しているようです。

界磁チョッパ(東芝)(ドアサイレンサー未設置)
8739(廃車) 各停 中央林間 江田→田奈 90km/h '09.9.3録音
音(YouTube) 7:26 DR-07
ドアサイレンサー未設置の車両での収録です。ドア開閉の際に空気の音がかなりします。空調あり。なお、この車両は現在、ドアサイレンサーが設置され、主電動機も東洋に換装されています。ドアサイレンサーは、8090系などの発生品を用いて全車に取り付けられたとみられ、未設置の車両は消滅した模様です。

VVVF(改造車)
8799(廃車) 各停 中央林間 つくし野→つきみ野 90km/h '15.12.23録音
音(YouTube) 5:14 SP-TFB-2
改造車は歯車比が1:5.31のままなので、回転数が低いです。現役の東急のVVVF車としては唯一の歯車比16:xのタイプです。非同期音は相鉄8000系とほぼ同じのようです。ブレーキ装置も変更されており、緩解音は9000系と同じタイプとなっています。

VVVF(改造車)
0802(廃車) 急行 中央林間 たまプラーザ→長津田 100km/h '15.1.20録音
音(YouTube) 10:33 SP-TFB-2
主制御器非搭載の車両です。1986年以降に製造された最終増備車のCPは低騒音型のHS-20となっています。急行運用での収録です。収録した列車は、あざみ野までかなり混雑しています。市が尾の先で、先行の各停との間隔が詰まり、そのまま長津田までのんびり走ります。

VVVF(新造車)
0818(廃車) 急行 中央林間 三軒茶屋→鷺沼 100km/h '15.1.20録音
音(YouTube) 12:59 SP-TFB-2
新造車は歯車比が9000系と同じ1:6.07で非同期音以外の音は9000系とほぼ同じです。非同期音は日立GTO後期の標準的なものですが、停車時に変調が1回少ないのが特徴的です。

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東急8000系
(全廃)
東急8000系
界磁チョッパ・130KW
製造初年:昭和44(1969)年

 東急初の20m車。もちろん4扉ロングシートである。界磁チョッパ制御、ワンハンドルマスコンと当時の最先端の技術を駆使してつくられた。東横線に投入され、吊り掛け車や初代5000系を置き換えた。初期に製造された編成は非冷房だったが後に冷改、後期に製造された車両は当初より冷房付きである。当初5連で製造され、のちに増備や編成替えにより、6連、7連、8連を組み、晩年は8両固定編成と5両固定編成に整理され、8連は東横線、5連は大井町線に在籍した。なお、5両固定は3M2Tだが、1M車デハ8400を使用しているものとデハ8100の主回路を一部変更して使用しているものがあった。更新工事も行われたが、5050系や6000系の増備などにより廃車が進み、東横線用は2008年1月、大井町線用は2008年3月をもって引退した。最後まで営業運転に就いていたのは、トップナンバー8001Fであった。廃車車両の一部は伊豆急行とインドネシアに譲渡されている。音は3種類存在した。

日立(全廃)
8229(廃車) 各停 元町・中華街 日吉→菊名 110km/h '05.2.26録音
音(YouTube) 6:21 CM-S330
俗に言う低音タイプモーターの走行音です。日吉~綱島間では110km/h運転をしています。

東洋(全廃)
8237(廃車) 各停 元町・中華街 多摩川→武蔵小杉 85km/h '05.1.6録音
音(mp3) 2:45 3.78MBCM-S330
日立の低音タイプに対して、いわゆる高音タイプに相当する音。西武2000系によく似た音。

東芝(全廃)
8114(廃車) 各停 元町・中華街 学芸大学→都立大学 100km/h '05.1.6録音
音(mp3) 1:46 2.43MBCM-S330
起動時の音は日立・東洋と全く違う。高速域は東洋車とほぼ同じ音。この車両は伊豆急に譲渡されました(→伊豆急モハ8206)。

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東急7700系
(全廃)
東急7700系
VVVF(GTO)・170KW
VVVF(IGBT)・170KW
製造初年:
昭和37(1962)年(車体)
昭和62(1987)年(機器)

 7000系をVVVF化、冷房化した機器更新車。当初は2M2Tの4両固定として目蒲線に投入されたが、目黒線開通に伴い3連化・ワンマン化された。 VVVF機器はメーカーが違うほかは9000系とほぼ同じ。最後の1編成はIGBT試験車となっている。また、この編成のみ先頭車が中間車からの改造であり、1000系類似の前面となっている。パンタグラフもシングルアームであり、趣が異なる。目黒線開業後、全車3連化され、余剰車が廃車された。また、2011年度までに新7000系を3連17本51両を導入する計画により、残りの車両も同年度までに全廃の予定であったが、5000系の場合と同様に車両計画が二転三転し、新7000系は3連7本で製造がストップ。当初計画には無かった日比谷線直通用1000系を改造した1000系1500番台8本が突然投入されたが本形式の全廃には至らず、2015年に7902Fが廃車されて以来、3連6本18両が在籍する状況が続いたが、2017年から新7000系の増備が再開され、残りの車両も順次廃車され、2018年11月、最後の1編成が運用を終え全廃となった。廃車車両の一部は十和田観光電鉄と養老鉄道に譲渡されたが、前者は廃線により廃車となった。後者は今しばらくの活躍が期待できることとなっている。

GTO
7805(廃車) 各停 多摩川 多摩川→蒲田 75km/h '16.3.20録音
音(YouTube) 10:42 SP-TFB-2
主電動機は9000系と共通で、制御装置は東洋製となっています。非同期音は1000系の変調をかなり速くした感じで、東洋GTO初期から後期への過渡期のものと言えそうです。7905Fのうち、クハ7905-デハ7705は養老鉄道に譲渡されましたが、この車両は譲渡されることなく廃車となりました。

IGBT(全廃)
7815(廃車) 各停 蒲田 下丸子→武蔵新田 70km/h '02.2.1録音
音(mp3) 1:21 1.23MBCM-S330
音はやや大きめ。貴重な東洋初期のIGBTを搭載した車両でしたが、全廃となりました。

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東急7000系
(全廃)
東急7000系
抵抗・75W
抵抗・60KW
製造初年:昭和37(1962)年

 地下鉄日比谷線直通用として製造された18m3扉の通勤車。アメリカのバッド社との技術提携による日本初のオールステンレス車。当時としては画期的な回生ブレーキ装備車である。足回りは日立製と東洋製が存在し、前者は70KW、後者は60KWと出力が異なり、ノッチの特性も異なるため、基本的に混結は行われなかった。日比谷線に直通したのは東洋車のみで、日立車は主に東横線の急行を中心に使用された。歯車比は1:6.54とかなりの低速向けで、低出力と相まって、特に日比谷線内において扱いにくい車両だったようである。地下鉄では有効な回生ブレーキも切られていることが多かった。日立車は8090系や 9000系の増備に伴い東横線を追い出され、一部車両は足回りをVVVF化、7700系として目蒲線に転出し、2018年11月まで多摩川線と池上線で使用されていた。廃車となった日立車のうち一部は弘南鉄道と北陸鉄道に譲渡されたが、北陸鉄道のものは足回りがJR(主電動機)や西武鉄道(台車)の発生品に交換されている。東洋車は1000系増備に伴い順次日比谷線直通運用から撤退、廃車された。東急からは、こどもの国線に残された2両を最後に1999年7月に全廃となった。東洋車の一部車両は弘南鉄道、福島交通、水間鉄道、秩父鉄道に譲渡されたが、秩父鉄道のものはすでに全廃となっている。

東洋車(回生ブレーキ切)(全廃)
車番不明(廃車) 各停 菊名 霞ヶ関→神谷町 80km/h '録音日不明
音(YouTube) 1:54 CE-152
出だしの音は東武9000系と同じ音程で、中速域以降の低音の音程は、東武2000系や京成赤電と同じです(いずれも歯車比が13:x)。地下鉄線内での収録ですが、ずいぶんスピードが出ている感じがします。日比谷線ATC化前の収録です。カセットテープ音源で、テープが痛んでいたため音質が悪くなってしまっています。やや混雑した列車での収録です。
日立車の走行音が頂き物のページにあります。

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横浜高速Y500系 横浜高速Y500系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成15(2003)年

 みなとみらい線開業時から活躍する4扉ロングシート車。東急5000系と共通設計で8両固定編成のみの存在である。東急東横線・東京メトロ副都心線・東武東上線・西武池袋線に直通している。運用は東急5050系8連と共通運用(K運用)であり、横浜高速車のみの運用は無い。2014年に発生した事故により1編成が廃車となり、代わりに東急5156Fを改造した1編成が加わった。
走行音動画のページにY500系の車窓動画があります。

Y555 各停 菊名 日吉→菊名 110km/h '11.12.23録音
音(YouTube) 6:11 SP-TFB-2
音は東急5000系中・後期車や5050系と同じですが、開扉時のドアチャイムが異なっています。

Y593 各停 和光市 小竹向原→和光市 80km/h '15.1.22録音
音(YouTube) 12:54 SP-TFB-2
副都心線内の走行音です。5000系・5050系同様ブレーキの完全緩解の約1秒前に非同期音が鳴り出します。ただし、このファイルでは、制御装置の状態のためか、音が小さめです。地下鉄赤塚のものは、大変聞き取りにくいです。また、和光市駅では停止位置修正をしていますが、この際もブレーキ完全緩解約1秒前に非同期音が鳴っています。

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