西武線の走行音

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10000系 西武10000系
抵抗・150KW
VVVF(IGBT)・135KW
製造初年:
平成5(1993)年(車体)
昭和44(1969)年(機器)
平成15(2003)年(10112F)

 西武鉄道の看板列車、「ニューレッドアロー(NRA)」である。西武新宿線に特急「小江戸」を運転することになり、その列車用に101系の足回りを流用し、車体を新製した車両。のちに池袋線の「ちちぶ」「むさし」に使用されていた初代レッドアロー5000系もこの系列で置き換えることになり、101系と 5000系の足回りを流用、車体は新製された。種車の101系と5000系の足回りは共通であり、抵抗制御でモーター出力は150KW。この機器流用車は 4M3Tの7両固定編成が11本存在し、「小江戸」「ちちぶ」「むさし」として活躍中。音は低音タイプと高音タイプの2種。さらに、平成15年3月のダイヤ改正で「小江戸」が増発されることとなり、1本(第12編成)が増備された。この編成は機器が20000系と共通のIGBT方式のVVVF制御となったが、台車は101系からの流用で、歯車比は1:5.73となっており20000系とはモーター音が異なる。この第12編成は抑速ブレーキ未装備であり、基本的には新宿線で使用されていたが、西武秩父に顔を出したこともあった。池袋線用は新型車両「Laview」001系に置き換えられ、2019年から順次廃車となり、2020年3月改正で池袋線・秩父線の定期特急運用から撤退した。現在は新宿線「小江戸」で使用されている。
走行音動画のページに10000系の車窓動画があります。

抵抗(低音タイプ)(消滅)(デッキ)
10202(廃車) 特急
小江戸46号 西武新宿
狭山市→所沢 105km/h '09.4.13録音
音(YouTube) 8:59 DR-07
2号車デッキでの収録です。101系低音タイプと全く同じ音。低音モーターは、地方私鉄に譲渡された新101系に持っていかれ、10000系には残っていないようです。この車両も現在高音タイプのモーターを搭載しています。

抵抗(低音タイプ)(わずかに空転・滑走)(消滅)(客室)
10202(廃車) 特急
小江戸7号 本川越
所沢→本川越 105km/h '09.12.3録音
音(YouTube) 16:20 AT9940
客室の収録です。客室内にもモーター音が結構大きく聞こえます。小雨が降っていたため、わずかに空転・滑走しています。低音モーターは、地方私鉄に譲渡された新101系に持っていかれたため、現在10000系は全車高音モーターとなった模様です。この車両も現在高音タイプのモーターを搭載しています。

抵抗(高音タイプ)(デッキ)
10201(廃車) 特急
小江戸28号 西武新宿
本川越→所沢 105km/h '11.1.22録音
音(YouTube) 14:51 DR-2d
101系高音タイプと全く同じ音です。デッキでの収録です。

抵抗(高音タイプ)(客室)
10506(廃車) 特急
小江戸9号 本川越
所沢→本川越 105km/h '12.5.21録音
音(YouTube) 15:54 SP-TFB-2
客室での収録です。標準的な音の高さの車両です。客室でも音がかなり大きいです。

抵抗(高音タイプ)(客室)
10508 特急
小江戸7号 本川越
所沢→本川越 105km/h '12.6.29録音
音(YouTube) 15:42 SP-TFB-2
車輪削正を限界まで行ったであろう車両です。回転数はかなり高く、音は相当高めです。こちらも客室での収録です。

VVVF(デッキ)
10212 特急
小江戸7号 本川越
所沢→本川越 105km/h '10.8.3録音
音(YouTube) 16:28 DR-2d
20000系の非同期音+9000系のモーター音といった音です。デッキでの収録です。

VVVF(客室)
10512 特急
小江戸9号 本川越
所沢→本川越 105km/h '12.7.20録音
音(YouTube) 15:34 SP-TFB-2
こちらは客席での収録です。音は大変静かです。

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40000系 西武40000系
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成29(2017)年

 好調の東武東上線「TJライナー」に触発され開発された、有料列車にも使用する通勤型車両。東武50090系同様、ロングシートとクロスシートに転換できる座席を装備。有料列車は「S-TRAIN」と名付けられ、これが正式な種別となっており、特急ではない。「S-TRAIN」はクロスシートで、その他の列車はロングシートで運行される。なお、東武東上線とは違い、西武線内ではもともと特急型車両を使用した有料列車が運行されているため、「S-TRAIN」は全列車が地下鉄に直通する。平日は所沢と有楽町線豊洲を結ぶビジネス列車、土休日は西武秩父と副都心線経由で東急東横線・みなとみらい線元町・中華街を結ぶ観光列車と2つの顔を持っている。土休日の運転区間が長いため、トイレが設置されている。また、10号車には「パートナーゾーン」と称する広いスペースが設けられており、子連れ客などに好評のほか、西武線池袋発着の一般列車に充当された際の混雑緩和にも威力を発揮している。足回りは6000系6157Fで試用された東芝PMSMを本格採用した。歯車比は30000系と同様の1:6.21である。5M5Tの10両固定編成のみの存在で、最初の4編成は池袋線に投入され、増備車2編成は新宿線に投入、「拝島ライナー」として運用に就いている。なお、2020年からは全車ロングシートの編成も製造され、50番台に区分されている。ロングシート編成についても10号車には「パートナーゾーン」が設置されている。40000系デュアルシート車の運用は池袋線・新宿線とも一般種別の列車も含め独立しており、他形式と共通ではない。ロングシート車(50番台)は、6000系と共通運用となっており、地下鉄線・東急線にも直通している。
走行音動画のページに40000系の車窓動画があります。

40201 S-TRAIN104号 豊洲 所沢→豊洲 105km/h '17.11.21録音
音(YouTube) 1:01:24 SP-TFB-2
非同期音はPMSM試験車の6000系6157Fと同じです。歯車比は14:xのため、モーター音は東京メトロ16000系などに近いですが、大変静かです。この時は、保谷駅で券売機トラブルがあり、同駅に5分以上停車していますが、その後トップスピードで飛ばし、小竹向原駅では定時運行に戻っています。有楽町線内は各駅停車の後追いをするため、かなりスローペースとなります。西武線内を含め、かなりゆとりのあるダイヤのようです。練馬駅と小竹向原駅では運転停車をしますが、練馬駅では発車サイン音が鳴り、小竹向原駅では鳴らないのも興味深いところです。

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30000系 西武30000系
VVVF(IGBT)・165KW
製造初年:平成20(2008)年

 老朽化した新101・301系を置き換えるため製造された4扉ロングシート車で、次世代の西武を担う車両としてプロジェクトチームを立ち上げ、社を挙げて開発に取り組んだ車両。西武では初めて広幅車体を採用した。「スマイルトレイン」と名付けられた丸みを帯びた前面デザインは斬新で独特なものだが、内装は東京メトロ10000系とほぼ同一のものとなっている(カラーリングは東武50070系に類似)。池袋線に乗り入れて来る東京メトロ10000系が乗客に好評だったため、影響を受けたものと思われる。足回りのスペックは、モーター出力165KW、歯車比1:6.21、MT比1:1で加速度は3.3km/h/sと、こちらもメトロ10000系と同一で、制御装置のメーカーこそ違うが、走行音はほぼ同一である。現在10両固定編成、8両固定編成と2両固定編成があり、池袋線・新宿線両線に配置され、活躍中。なお、2013年以降に増備された10両固定編成と8両の38115F以降は、制御装置がマイナーチェンジされ、非同期音が変わっている。
走行音動画のページに30000系の車窓動画があります。

初期型
32104 準急 池袋 清瀬→練馬 105km/h '12.11.20録音
音(YouTube) 18:44 SP-TFB-2
東京メトロ10000系とほぼ同じ音。制御装置は日立製で、全電気ブレーキ対応。ドアの開閉音が大きいです。 ひばりヶ丘駅では、無待避ですぐに発車しますが、なぜか4番線発着となっています。

初期型(モーター音大きい)
32104 快速 池袋 秋津→練馬 105km/h '17.3.25録音
音(YouTube) 15:38 SP-TFB-2
連結面寄りでの収録です。個体差でしょうが、モーター音が他の車両に比べ大きめで、特に80~85km/hくらいに大きくなります。非同期音は通常の大きさで、個体差とはいえ、下で公開している32101とはずいぶん印象が異なります。

初期型(非同期音大きい)
32101 準急 小手指 練馬→所沢 100km/h '17.1.19録音
音(YouTube) 28:11 SP-TFB-2
運転台寄りでの収録です。非同期音が他の車両に比べ大きめで、特に減速時の音はずいぶん大きいです。32104の運転台寄りで収録した音声を2つ上で公開していますので、聞き比べてみてください。

初期型(空転・滑走)
32106 準急 小手指 ひばりヶ丘→所沢 90km/h '16.1.18録音
音(YouTube) 12:10 SP-TFB-2
関東地方で大雪となった日の走行音。雨天時は難なく走行する30000系ですが、さすがに大雪では空転し、なかなかスピードが上がりません。

後期型
30203 快速 池袋 所沢→練馬 105km/h '15.12.20録音
音(YouTube) 20:56 SP-TFB-2
後期型では、非同期音が若干低くなったほか、加速時の変調が少し早く、減速時の停止寸前の音がJRE531系などと同様になっています。 モーター音は初期型と変わっていないようです。ドアの開閉音が初期型に比べ、静かになっています。

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20000系 西武20000系 西武20000系
VVVF(IGBT)・135KW
製造初年:平成12(2000)年

 老朽化した101系を置き換えるため製造された4扉ロングシート車。西武では初のIGBT方式である。6000系後期型同様アルミ車体だが、6000系がグレーに塗装されているのに対しこちらは無塗装となった。当初は新宿線だけに投入されたが、のちに池袋線にも投入された。モーター出力は135KW、 MT比1:1とスペックは6000系より劣るが、起動加速度3.0km/h/sを確保している。10両固定編成と8両固定編成が存在し、各停から快速急行まで幅広く使われている。
走行音動画のページに20000系の車窓動画があります。

20201 快速 池袋 ひばりヶ丘→練馬 105km/h '13.11.23録音
音(YouTube) 10:54 SP-TFB-2
走行音は非常に静かです。制御装置は日立製。3レベルIGBTで、非同期音は2レベル初期に通じる音です。全電気ブレーキ対応ですが、止まる寸前の音が9000系や30000系より1オクターブ高いのが特徴的です。

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6000系 西武6000系 西武6000系
VVVF(GTO)・155KW
VVVF(SiC)・170KW
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成4(1992)年

 地下鉄有楽町線直通用として製造された4扉ロングシート車。西武では初のステンレス車で、帯の色は青となった。また西武では初のVVVF量産車である。練馬付近の工事の遅れなどでしばらく地上線で使用された関係もあり、最初の7編成は有楽町線用ATC装置を装備せずに登場、直通後に装備する予定だったがしばらくの間装備されず、新宿線に転属し使用されていた。このうち、第3~7編成は地下鉄副都心線直通対応工事を受け、再び池袋線で使用されることになった。第18編成からアルミ車体となり、50番台に区分された。第23編成からは戸袋窓や急行灯が廃止されモノリンク台車を採用するなどマイナーチェンジが加えられている。現在、第1、第2編成が新宿線に、残りは池袋線に配属されている。10両固定編成であることから新宿線では優等列車に、池袋線では地下鉄直通系統のほか地上線の優等列車にも使用されている。なお、加速度は当初西武線内は2.8km/h/s、地下鉄線内は3.3km/h/sであったが、のちに新宿線所属の2編成が3.3km/h/s化された。また、東急線直通に伴い、池袋線所属の編成も3.3km/h/s化された。また、ステンレス車については、ブレーキ空気排気器の50番台と同等品への交換が実施され、新宿線の2編成も含め、全車の交換が完了した。制御装置の老朽化に伴い、足回りの換装が行われることとなった。まず2015年に6157Fが東芝PMSMに、6156Fが三菱SiCに、それぞれ試験的に換装され、運用に入った。このうち、後者のシステムが採用されることとなり、2016年末に換装された6110Fを皮切りに足回りの換装が進み、2020年2月に機器換装し出場した6155Fをもって池袋線所属の全編成が機器換装を終えた。新宿線の2編成はGTOのままである。前者のシステムは40000系が採用することとなった。
走行音動画のページに6000系の車窓動画があります。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ未改造)(消滅)(加速度2.8km/h/s)
6205 準急 池袋 大泉学園→練馬 100km/h '08.3.31録音
音(YouTube) 7:09 R-09
音は日立GTOの標準的なもの。当初、地上線の加速度は2.8km/h/sでした。石神井公園駅が地上駅だった頃の収録です。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ未改造)(消滅)(加速度2.8km/h/s)
6216 普通 新線池袋 石神井公園→練馬 85km/h '08.3.23録音
音(YouTube) 7:50 R-09
今は無き新線池袋行きでの収録です。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ未改造)(消滅)(加速度3.3km/h/s)
6811 各停 和光市 氷川台→和光市 80km/h '09.3.10録音
音(YouTube) 9:34 R-09HR
ブレーキの空気排出器の交換前の収録です。ブレーキ緩解音が豪快です。この列車はATCに任せて減速しているため(地下鉄赤塚の手前、地下鉄成増の手前)、発車時以外にもトンネル内に響き渡る豪快な緩解音が楽しめます。また、平和台停車時に強いブレーキから一気に緩解したため、停止直前にもその緩解音を聞くことができます。この編成は、現在IGBT化されています。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ改造車)
6216 各停 新木場 所沢→大泉学園 105km/h '16.1.18録音
音(YouTube) 20:22 SP-TFB-2
ステンレス車のブレーキの空気排出器が50番台と同等のものに交換されました。現在は全車の交換が完了しています。また、地上線の加速度は3.3km/h/sとなりました。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ改造車)
6201 急行 本川越 所沢→本川越 105km/h '17.11.13録音
音(YouTube) 21:30 SP-TFB-2
新宿線所属のトップナンバー編成の走行音です。LCDは設置されておらず、ドアチャイムはオリジナルのままです。

ステンレス車(GTO)(ブレーキ改造車)
6206 準急 新木場 ひばりヶ丘→小竹向原 105km/h '12.6.19録音
音(YouTube) 16:06 SP-TFB-2
台風4号上陸中で、間もなく暴風域に入るという状態での収録です。激しい横殴りの雨が車体をたたきつける音が良く聞こえます。加速度は3.3km/h/sですが、空転・滑走は全くしていません。保谷→大泉学園と石神井公園→練馬では目一杯スピードを出しており、暴風雨の中、限界に近い運転です。途中、石神井公園では、吾野~西武秩父間運転見合わせの放送が聞こえてきます。この編成は、現在IGBT化されています。

アルミ車(GTO)(加速度2.8km/h/s)
6254 準急 池袋 保谷→練馬 100km/h '08.3.27録音
音(YouTube) 8:53 R-09
ブレーキ緩解音が、登場時のステンレス車と異なっています。非同期音・モーター音はステンレス車に比べほとんど変化がありませんが、若干静かになった印象を受けます。地上線の加速度が2.8km/h/s、保谷駅は1面2線、石神井公園駅は地上駅だった頃の収録です。

アルミ車(GTO)(加速度3.3km/h/s)
6252 各停 新木場 所沢→大泉学園 100km/h '17.3.3録音
音(YouTube) 20:04 SP-TFB-2
アルミ車で、地上線の加速度が3.3km/h/sとなった現在の走行音です。所沢を出てすぐのカーブの走行速度が幾分早めな感じです。

アルミ最終増備車(GTO)(加速度2.8km/h/s)(消滅)
6258 各停 新木場 所沢→ひばりヶ丘 100km/h '10.2.21録音
音(YouTube) 10:44 AT9940
モーター音自体は他の6000系と変わりませんが、台車のせいか走りがやや軽快になった印象を受けます。清瀬駅では、車外スピーカーを使用しています。加速度2.8km/h/sの頃の収録です。このグループは、全車がIGBT化されました。

アルミ最終増備車(GTO)(加速度3.3km/h/s)(消滅)
6857 各停 和光市 氷川台→地下鉄成増 80km/h '10.4.15録音
音(YouTube) 6:37 AT9940
アルミ最終増備車の地下鉄線内の走行音です。この編成は現在、PMSM主電動機+東芝IGBTに換装されています。このグループは、全車がIGBT化されました。

アルミ最終増備車(PMSM試験車)
6257 快速急行 飯能 練馬→所沢 105km/h '16.11.4録音
音(YouTube) 17:06 SP-TFB-2
PMSM試験車の走行音。VVVF装置は、西武鉄道では初採用となる東芝製。非同期音・モーター音ともに大変静かです。

アルミ最終増備車(三菱SiC試験車)
6956 快速急行 飯能 小手指→飯能 105km/h '16.12.5録音
音(YouTube) 13:18 SP-TFB-2
2015年3月、三菱SiC-VVVFに試験的に換装された車両の走行音。音は小田急1000系リニューアル車によく似ています。6000系の機器更新はこちらのものが本採用され、現在換装が進行中です。

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9000系 西武9000系
抵抗・150KW
VVVF(IGBT)・135KW
製造初年:
平成5(1993)年(車体)
昭和44(1969)年(抵抗機器)
平成16(2004)年(VVVF機器)

 ラッシュの混雑緩和を目指して101系の機器を再利用し新2000系類似の車体を新造した、101系の車体更新車である。10連8本80両が改造された。4扉車となったことや10両固定編成となったことで、1編成当たりの定員は増加した。機器の老朽化に伴い2004年から順次VVVF化され、2008年までに全編成が改造工事を終えた。改造車の足回りは、主電動機は20000系と共通だがインバータ装置は20000系の3レベルに対し、こちらは2レベルとなっている。また、歯車比は種車の1:5.73のままなので、非同期音、モーター音とも20000系とは異なる結果となっている。編成も20000系の5M5Tに対しこちらは6M4Tとなっている。また、抵抗制御車は中空軸平行カルダンだったが、VVVF改造時にWN駆動に変更されている。VVVF化後しばらくの間、前面にステッカーが貼られ、省エネをアピール。30000系の増備による代替廃車も順当に2000系となっており、本形式は当面安泰かと思われたが、ホームドア設置計画が持ち上がり、これと相性が悪い電磁直通ブレーキ(HSC)装備車であることが仇となり、2017年10月の9106Fを皮切りに、電気指令式ブレーキの2000系を差し置いて廃車が始まり、2021年2月をもって池袋線から撤退した。現在、一部の編成がクハ9100-モハ9200-モハ9900-クハ9000の4両に組み替えられ、多摩湖線・西武園線で使用されている。
走行音動画のページに9000系の車窓動画があります。

抵抗(低音タイプ)(消滅)
9803(廃車) 通勤準急 小手指 清瀬→秋津 100km/h '06.11.9録音
音(YouTube) 4:34 CM-S330
101系(低音タイプ)と同じです。この編成は現在VVVF化されています。9000系は全編成がVVVF化されました。

抵抗(高音タイプ)(消滅)
9205 急行 池袋 所沢→石神井公園 100km/h '03.5.18録音
音(YouTube) 12:44 CM-S330
101系(高音タイプ)と同じ音です。9000系は現在全編成がVVVF化されています。

VVVF
9208 快速 池袋 所沢→練馬 105km/h '12.12.22録音
音(YouTube) 21:20 SP-TFB-2
日立2レベルのVVVF装置で、20000系とは非同期音が異なります。歯車比の関係で、モーター音も異なっています。現在、9000系は池袋線から撤退しています。

VVVF
9208 準急 飯能 ひばりヶ丘→所沢 100km/h '16.1.25録音
音(YouTube) 10:32 SP-TFB-2
加速時の低速域の音が非常に大きいです。特に25~30km/h付近では、車体が共鳴するほどの爆音です。減速時は、それほどの爆音ではありません。このような傾向の車両は他にも数両存在していたようです。

VVVF(異音車)
9205 快速 池袋 秋津→清瀬 95km/h '11.1.22録音
音(mp3) 2:27 3.37MBDR-2d
モーターが異音気味で、音が濁って聞こえます。

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新2000系 西武新2000系 西武新2000系
界磁チョッパ・130KW
VVVF(GTO)・170KW
製造初年:昭和63(1988)年

 老朽化した新401・701・801系の置き換えと混雑緩和のため製造された4扉ロングシート車。増備が中断していた2000系に改良が加えられ、再増備されたもの。5年間に314両も製造され、3扉車を一気に置き換えた。2000系との併結も可能。当初は4両固定編成ばかりがつくられ、新宿線に投入された。のちに2、6、8両固定編成もつくられ、池袋線にも投入された。なお、2097Fのモハ2197、2198はVVVF試作車となっていたが2016年に廃車され、この編成が新2000系では初めての廃車となった。現在、6両固定編成は新宿線系統のみに、それ以外の編成は新宿・池袋線両線に配置され、各停から快速急行まで幅広く使われている。新宿線系統では支線運用もある。一部の車両は大規模なリニューアル工事が施行され、戸袋窓は埋められ、車内の化粧板やシートの交換などが行われたが、この工事は現在中止されている。その他、ドアチャイム設置や行先表示器のフルカラーLED化のみを施行した、簡易更新車も存在する。2097Fの廃車以来しばらく廃車は無かったが、40000系ロングシート車の増備により、2021年から廃車が再開された。
走行音動画のページに新2000系の車窓動画があります。

界磁チョッパ(ユニット車)(回生失効あり)
2145 各停 国分寺 本川越→新所沢 105km/h '15.1.23録音
音(YouTube) 16:35 SP-TFB-2
足回りは従来の2000系と変わりないので、音も同じです。新狭山駅では回生失効しています。この編成は、行先表示のフルカラーLED化やベンチレータの撤去が行われていますが、室内には手が加えられておらず、ドアチャイムもありません。

界磁チョッパ(ユニット車)(回生失効あり)
2541 各停 本川越 所沢→南大塚 105km/h '16.12.5録音
音(YouTube) 17:14 SP-TFB-2
4連のクモハの連結面寄りの貫通路には扉が無く(モハ側だけに扉が1枚ある)、この場所で録音すると隣のモハの音と相まって、かなりの爆音になります。この車両は車輪の削正が限界近くまで行われており、回転数がかなり高めで、特に新所沢以遠は最高速度で飛ばしており、大変迫力のある録音となりました。新狭山駅と南大塚駅では回生失効しています。

界磁チョッパ(ユニット車)
2519 急行 本川越 所沢→本川越 105km/h '17.10.16録音
音(YouTube) 21:10 SP-TFB-2
上で公開している2541の走行音と同じ場所での収録です。この車両も車輪の削正が限界近くまで行われており、回転数が高く、迫力のある録音となりました。現在公開しているユニット車の走行音はイレギュラーな回生失効のあるものばかりでしたので、それが無い安定した走行音、ということで公開します。ドアチャイムの無い、オリジナル車の走行音です。

界磁チョッパ(ユニット車)(ドアチャイムあり)
2523 急行 本川越 所沢→本川越 105km/h '17.2.9録音
音(YouTube) 21:45 SP-TFB-2
未リニューアル車でドアチャイムが設置された車両の走行音です。チャイムの音は20000系と同じですが、ドア付近の座席下部に設置されており、音量も小さいため、場所によってはかなり聞き取りにくいです。

界磁チョッパ(ユニット車)(リニューアル車)(回生失効あり)
2193 急行 本川越 新所沢→本川越 105km/h '16.11.2録音
音(YouTube) 16:41 SP-TFB-2
リニューアル車の走行音。ドアチャイムと開扉時のチャイム(ポーンという音)は、101系ワンマン車と同じものです。西武の車両のドアチャイムについては、6000系(オリジナル)・9000系・20000系→6000系(スマイルビジョン設置車)・30000系→101系ワンマン・新2000系リニューアル車の順でピッチが低くなっているのが面白いです。狭山市駅では、減速途中に1M車のように回生失効しています。新狭山駅では、高速域から回生失効しています。

界磁チョッパ(ユニット車)(だんだん大きくなるフラット)
2159 急行 西武新宿 本川越→狭山市 105km/h '17.12.6録音
音(YouTube) 9:10 SP-TFB-2
晴天時の収録で、空転・滑走はしていませんが、本川越~南大塚間より南大塚~新狭山間のほうがフラットが大きくなっています。特にほぼ同じ線形の南大塚停車時(3:03付近~)と新狭山駅停車時(5:41付近~)では差があります。よく聞くと、南大塚停車時の3:18~3:26付近でややギクシャクしており、その際にフラットがひどくなったようにも聞こえます。滑走はしていないのですが…。

界磁チョッパ(1M車)
2459 快速 池袋 秋津→練馬 105km/h '12.4.24録音
音(YouTube) 16:43 SP-TFB-2
2000系同様、1M車は回生の動作範囲が狭い。発車時に電機子チョッパ車のチョッパ音のような音が聞こえます。ただ、鳴り方は駅ごとに異なり、秋津と東久留米では比較的大きく鳴っていますが、ひばりヶ丘では鳴り方が小さく、清瀬と石神井公園ではほとんど鳴っていません。

界磁チョッパ(1M車)
2461 快速 池袋 所沢→練馬 105km/h '13.1.26録音
音(YouTube) 22:17 SP-TFB-2
こちらは上のファイルと同じ場所での収録です。電気子チョッパのチョッパ音のような音は、上の2459同じく秋津と東久留米で鳴るようです。10連の列車ですが、連結相手が2097Fであり、起動時にずいぶんギクシャクしています。

界磁チョッパ(1M車)(ドアチャイム無し+自動放送あり)
2461 準急 小手指 練馬→所沢 100km/h '16.12.12録音
音(YouTube) 29:14 SP-TFB-2
収録した車両を含む前2両が未更新車、後ろ8両がリニューアル車という列車での収録です。この場合、ドアチャイム無し+自動放送あり、という組み合わせになります。

VVVF
2197(廃車) 各停 池袋 所沢→石神井公園 100km/h '14.11.22録音
音(YouTube) 22:46 SP-TFB-2
制御装置は三菱製で、非同期音は都営6300形(GTO)とほぼ同じ。モーター音は6000系と同じ音程。歯車比はチョッパ車と同じ1:5.31で、回転数が低い。この編成は、新2000系では初めての廃車となりました。

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2000系 西武2000系 西武2000系
界磁チョッパ・130KW
製造初年:昭和52(1977)年

 駅間距離の短い新宿線の各停のスピードアップ・省エネを目指して製造された4扉ロングシート車。西武初の界磁チョッパ制御、電気指令式ブレーキを装備車である。当時3扉車ばかりだった西武鉄道では異端車であり、しばらくの間新宿線各停に限定して使用されていたが、新2000系が投入されると、これと併結するなどして最大10両編成を組み優等列車にも盛んに用いられるようになった。さらに拝島線や国分寺線など支線にも顔を出すようになった。事故で8両が廃車となったほか、30000系の増備により2015年より一部の編成の廃車が行われたが、その後ホームドア導入の計画が持ち上がり、3扉車である3000系やTASCとの相性が悪い電磁直通ブレーキ(HSC)を装備した9000系の置き換えが優先されるという幸運が重なり、本系列は生き長らえていたが、9000系の置き換えが一段落ついた2021年から、40000系ロングシート車の増備に伴い、廃車が本格的に再開された。2022年10月現在、残りは僅か16両となり、最後の活躍をしている。
走行音動画のページに2000系の車窓動画があります。

ユニット車
2109(廃車) 各停 国分寺 本川越→狭山市 105km/h '12.10.25録音
音(YouTube) 9:33 SP-TFB-2
東急8000系列(東洋車)によく似た音。

ユニット車
2115(廃車) 急行 本川越 新所沢→本川越 105km/h '14.8.5録音
音(YouTube) 16:11 SP-TFB-2
車輪削正後なのか、速度の割りに回転数がかなり高め。遅延回復運転と相まって、迫力のある走行音になりました。この日は、所沢市で36.2℃を記録した猛暑日で、空調がフル稼働しているのですが、それほど気になりません。

ユニット車(空転・滑走)
2133(廃車) 各停 国分寺 本川越→狭山市 105km/h '13.2.6録音
音(YouTube) 9:13 SP-TFB-2
雪の降る中で空転・滑走する走行音です。空転・滑走ともかなり激しいです。南大塚では、空転制御が行われています。

1M車(高加速)
2401(廃車) 各停 田無 武蔵関→田無 90km/h '08.5.26録音
音(YouTube) 5:11 R-09
遅延回復時の高加速モードの走行音です。加速度は公表されていませんが、3.3km/h/s程度ありそうです。10連(7M3T)の列車での収録です。同区間の通常加速の走行音を下で公開しています。比較用にどうぞ。

1M車
2413(廃車) 各停 田無 武蔵関→田無 80km/h '08.6.9録音
音(YouTube) 5:47 R-09
上で公開している高加速の走行音と同じ区間・同じ場所で、通常の加速度の走行音です。東伏見駅発車直前には、西武では当時この編成だけとなっていたAK-3空気圧縮機の音が、かすかに聞こえてきます(現在はHS-10に換装済)。こちらも10連(7M3T)の列車での収録です。 この列車は西武新宿発田無行き各停で、西武新宿を8連で出発、上石神井で後部に2連を増結し、田無で折り返し準急西武新宿行きとなる運用で、2000系の限定運用でした。

1M車
2401(廃車) 各停 西武新宿 小平→田無 100km/h '09.2.1録音
音(YouTube) 6:05 R-09HR
4M2T+1M1Tの5M3T組成の列車での収録です。加速度は若干落ちるようです。後ろ6連が更新車なので自動放送が流れますが、音質が悪いです。近年、2000系の5M3T編成は、めっきり見なくなりました。

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3000系
(全廃)
西武3000系 西武3000系
界磁チョッパ・130KW
製造初年:昭和58(1983)年

 2000系の池袋線バージョンともいうべき3扉ロングシート車。車体デザインは新101系によく似ている。8両固定編成だけが製造され、301系の増備車の位置づけである。当初は池袋線だけに配置されたが、のちに新宿線系統にも配置された。足回りは2000系とほぼ同一だが連結器など電気系統の違いから併結できず、新101系2連とも併結できないため池袋・新宿線では3ドア8両編成の列車に限定して使用されていた。なお、2010年に1本が中間車2両を抜き6連化され、国分寺線で運用に就き、抜かれた2両は3000系では初めての廃車となった。同年中にもう1本が6連化された。その後、30000系増備に伴い、2013年から編成単位での廃車が開始され、2013年3月をもって新宿線から、2014年11月をもって国分寺線からそれぞれ撤退。最後に残った池袋線の1編成が2014年12月をもって引退し、全車廃車となった。廃車車両のうち6連2本12両が近江鉄道に譲渡されたが、譲渡後5年近く高宮駅構内に野ざらしの状態で放置されていたが、2020年になってようやく改造工事が行われ、2020年7月現在試運転が行われている。

3109(廃車) 各停 本川越 狭山市→新狭山 100km/h '10.11.18録音
音(YouTube) 16:20 DR-2d
2000系と同じ音。この車両は近江鉄道に譲渡されました。

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新101・301系    武新101・301系
抵抗・150KW
製造初年:昭和54(1979)年

 新101系は101系の増備車で車体を中心にマイナーチェンジが加えられたもの。101系にはなかった2両固定編成が追加されたが、6両固定編成は製造されなかった。301系は当初4連で製造された新101系の増備車だが、紆余曲折あって独立した形式を確保したもの。この系列唯一の付随車(サハ)を組み込み8両固定編成となっている。新宿・池袋両線に配属され、従来の101系とも併結し、最大10連を組み幅広く使用されていたが、20000系増備により廃車が始まった。廃車車両の譲渡先は上信電鉄、秩父鉄道、流鉄、伊豆箱根鉄道、三岐鉄道、近江鉄道と多岐に渡っている。モーター音は低音タイプ、高音タイプの2種。その後30000系増備に伴い、2012年12月をもって池袋線、新宿線の運用から撤退した。この時点で301系は全廃となった。現在は4連ワンマン対応車のみが残され、多摩川線と狭山線で使用されている。

低音タイプ
291(廃車) 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→所沢 100km/h '08.12.9録音
音(mp3) 10:54 14.9MBR-09HR
音は101系(低音タイプ)と変わらない。運転台寄りでの収録です。

低音タイプ
291(廃車) 通勤準急 小手指 練馬→ひばりヶ丘 105km/h '08.11.18録音
音(mp3) 12:35 17.3MBR-09HR
こちらは連結面寄りでの収録です。若干フラットがありますが、上のファイルよりスピードが出ています。6000系より高速域の加速が良い。

低音タイプ
271 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→秋津 100km/h '11.10.19録音
音(mp3) 7:30 10.3MBSP-TFB-2
特に変わったところはありませんが、こちらはSP-TFB-2での収録です。

低音タイプ
287(廃車) 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→秋津 105km/h '08.11.26録音
音(mp3) 7:04 9.70MBR-09HR
運転台寄りでの収録です。個体差でしょうが、この車両はずいぶん静かです。101系らしからぬ雰囲気です。この車両は流鉄に譲渡されました。

低音タイプ
287(廃車) 通勤準急 小手指 練馬→保谷 95km/h '11.12.14録音
音(YouTube) 10:16 SP-TFB-2
287の連結面寄りでの収録です。こちらは静かではありません。70~80km/hでは、MT46のような響きになります。

低音タイプ
287(廃車) 通勤準急 小手指 清瀬→秋津 105km/h '11.12.14録音
音(mp3) 2:26 3.35MBSP-TFB-2
上と同じ列車の別区間の走行音です。105km/hの走行音です。

低音タイプ(空転・滑走)
271 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→所沢 85km/h '09.12.3録音
音(YouTube) 11:05 AT9940
雨が降り始めた時の空転・滑走音です。激しく空転しており、空転制御と相まってなかなかスピードが上がりません。

低音タイプ(空転・滑走)
301-1(廃車) 快速急行 池袋 飯能→小手指 105km/h '09.4.17録音
音(YouTube) 14:36 DR-07
301系の走行音。爆音車です。降雨により、空転・滑走しています。

高音タイプ
275(廃車) 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→所沢 105km/h '08.11.18録音
音(YouTube) 10:36 R-09HR
この系列では、高音タイプと低音タイプの出だしの音程が異なっている。運転台寄りでの収録です。この車両は流鉄に譲渡されました。

高音タイプ
285(廃車) 通勤準急 小手指 練馬→ひばりヶ丘 105km/h '11.10.21録音
音(YouTube) 13:25 SP-TFB-2
TK-4型ドアエンジンの車両で、他の車両とドア開閉音が異なります。連結面寄りでの収録です。この車両は近江鉄道に譲渡されました。

高音タイプ
285(廃車) 通勤準急 小手指 ひばりヶ丘→所沢 100km/h '11.10.21録音
音(YouTube) 11:33 SP-TFB-2
上の続きです。

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101系
(全廃)
西武101系
抵抗・150KW
製造初年:昭和44(1969)年

 秩父線開業に合わせて登場した3扉ロングシート車。山岳線に対応するため大出力150KWの主電動機、抑速ブレーキを装備。4両固定と6両固定編成が製造された。当初非冷房だったが後に冷改、分散クーラーを積んだ車両も存在した。モハ145、146ではVVVFの長期試験が行われた。新宿・池袋両線に在籍し、新401・701・801系や新101系と併結し、最大10両編成を組み幅広く使用されてきたが、新2000系の増備による廃車や、4000系、9000系、10000系の種車になったこともあり、急速に数を減らし、2004年12月をもって池袋線・新宿線からは撤退した。その後は多摩川線ワンマン運転対応の4連4本が残され運用に就いたが、30000系増備に伴い新宿線・池袋線を追い出された新101系に順次置き換えられ、2010年11月をもって最後の1編成が運用を終え、全車廃車となった。一部車両が流鉄、三岐鉄道に譲渡されている。

低音タイプ
149(廃車) 区間準急 西武秩父 小手指→狭山ヶ丘 95km/h '99.10.1録音
音(mp3) 2:26 3.35MBCM-S330
JR103系(MT55)と同じ音程。空調あり。

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