京急線の走行音

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1000形
(2代目)
京急1000形(2代目) 京急1000形(2代目)
VVVF(GTO)・190KW
VVVF(IGBT)・190KW
VVVF(IGBT)・155KW
VVVF(SiC)・190KW
製造初年:平成14(2002)年

 1000形(初代)を置き換えるため製造された3扉ロングシート車。もちろん都営浅草線直通仕様である。車端部はクロスシートとなっており、2000形とほぼ同じ座席配置である。初期に製造された編成は2100形とほぼ同一の足回りでモーター出力190KW、MT比1:1の構成。その後増備された編成では IGBTとなり、モーターはGTO車と共通の190KWのものが使用されているが、125KW相当にデチューンされており、MT比3:1となった。これらはアルミ車体であり、8両固定編成と4両固定編成が存在する。また、1073編成以降はステンレス車体が採用され、車端部のクロスシートは廃止され、足回りも国産のものが使用されている。こちらはモーター出力155KW、8連は6M2T編成、6連は4M2T編成、4連はオールM編成を組んでいる。現在、普通から快特、地下鉄直通運用と幅広く使用されている。京急の標準車両として増備が続けられており、総数は400両に達した。なお、シーメンス車については、2100形同様国産のインバーター装置への換装が行われることとなり、改造工事が進行中である。京急初の東芝製インバーターを積んだ車両もお目見えした。2021年7月をもってシーメンスGTO車が、2022年11月をもってシーメンスIGBT車が消滅した。機器換装車は、全車MT比1:1となっている。その後、ロングシートとクロスシートに転換できる座席を装備した1890番台が製造された。こちらは4両固定編成だが、制御装置はSiC素子となり、モーター出力190KWの2M2T編成となった。

シーメンスGTO(消滅)(1次車・登場時)
1405 快特 品川 京急川崎→品川 120km/h '03.10.12録音
音(YouTube) 9:58 CM-S330
登場時の1次車は、金切り声を上げるような、ものすごい音でした。現在は、撓み板に改良が加えられたようで、2次車と同様、静かになっています。なお、この車両は東芝製VVVF(IGBT)に換装されています。1500形VVVF車8連との併結列車での収録で、起動時は歩調が合わず、ギクシャクしています。

シーメンスGTO(消滅)(1次車・異音・登場時)
1009 普通 京急久里浜 印西牧の原→千葉ニュータウン中央 105km/h '04.2.5録音
音(YouTube) 3:51 CM-S330
非同期音に違う周波数の音が混ざっており、ノッチを入れた瞬間からおかしな音になっています。モーター音に異音はありませんが、1次車登場時特有の金切り声が賑やかです。

シーメンスGTO(消滅)(1次車・現在)
1404 エアポート急行 新逗子 京急川崎→神奈川新町 110km/h '12.2.21録音
音(YouTube) 7:54 SP-TFB-2
撓み板の改良が加えられたのか、金切り声を上げなくなり、走行音は2次車と変わらなくなりました。この編成は現在東芝IGBTに換装されています。

シーメンスGTO(消滅)(2次車)
1033 普通 印西牧の原 京成高砂→新鎌ヶ谷 105km/h '15.12.2録音
音(YouTube) 17:46 SP-TFB-2
2次車では撓み板が改良され、金切り声は上げなくなり、高速域は2100形にかなり近い走行音になりました。現在は1次車も改良されたため、GTO車はすべてこの音となっています。なお、この1000形シーメンスGTOは、減速時にブレーキの強さによって変調が1回少なくなる事があるのが大きな特徴で、このファイルでは、新柴又、大町、新鎌ヶ谷で変調が1回少ない減速となっています。

シーメンスGTO(消滅)(2次車)
1416 快特 三崎口 京急蒲田→京急川崎 120km/h '12.2.8録音
音(mp3) 3:28 4.76MBSP-TFB-2
120km/h運転の走行音。アルミ車4連×3の編成です。

シーメンスIGBT(消滅)
1440 快特 品川 金沢文庫→京急川崎 120km/h '12.1.12録音
音(YouTube) 24:34 SP-TFB-2
非同期音は甲高い音が良く響く独特なもの。それ以外の音はGTO後期型とほぼ同じ。ステンレス車8連との併結列車です。

東洋IGBT
1471 快特 品川 横浜→京急蒲田 120km/h '12.1.10録音
音(YouTube) 11:20 SP-TFB-2
東洋IGBTの標準的な音です。ステンレス車8連との併結列車です。

東洋IGBT
1453 快特 金沢文庫 京急蒲田→京急川崎 120km/h '12.3.7録音
音(mp3) 3:23 4.65MBSP-TFB-2
東洋IGBT車4連×3の12連の列車での収録です。155KWのVVVF車でオールM12連という、とてつもない組成です。

三菱IGBT
1074 普通 青砥 押上→青砥 90km/h '13.12.23録音
音(YouTube) 9:04 SP-TFB-2
ステンレスの第1編成の走行音。三菱IGBTの標準的な音です。貫通扉が傾斜式となり、加減速時に風切音が聞こえます。なお、1081編成以降は貫通扉の隙間を無くす改良が加えられているため、風切音が聞こえやすいのはこの編成だけのようです。

三菱IGBT(空転・滑走)
1104 普通 印西牧の原 京成高砂→新鎌ヶ谷 105km/h '15.11.2録音
音(YouTube) 17:27 SP-TFB-2
雨天時の先頭車での収録です。わずかに空転・滑走していますが、激しくはありません。

三菱IGBT
1137 アクセス特急 成田空港 京成高砂→千葉ニュータウン中央 120km/h '13.11.28録音
音(YouTube) 19:24 SP-TFB-2
120km/h運転の走行音。SP-TFB-2での収録です。

三菱IGBT(異音車)
1112 エアポート急行 新逗子 京急川崎→横浜 110km/h '12.1.17録音
音(YouTube) 11:17 SP-TFB-2
モーターの音がやたら大きい音の車両に遭遇しました。登場時のGTO初期型に似た感じです。仲木戸駅では近くの小学校から子供の元気な声が聞こえます。

東芝IGBT
1408 快特 品川 金沢文庫→上大岡 110km/h '12.1.17録音
音(YouTube) 8:07 SP-TFB-2
東芝製の制御装置に換装された1405編成の走行音。非同期音は東芝らしいものです。シーメンスIGBT車8連との併結列車です。

PMSM試験車
1372 普通 品川 子安→京急鶴見 95km/h '17.12.7録音
音(YouTube) 6:15 SP-TFB-2
PMSM試験車の走行音です。音は非同期音も含め西武40000系によく似ています。

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2100形 京急2100形 京急2100形
VVVF(GTO)・190KW
VVVF(IGBT)・190KW
製造初年:平成10(1998)年

 2000形に代わる特急車として製造された2扉転換クロスシート車。ただし、乗客が手動で座席を転換させることはできない。足回りは600形180KW車のものを基本にモーター出力190KW、MT比は1:1とした。座席や足回りに海外製の部品を多用したのが特徴。特にドイツのシーメンス社製の制御装置・モーターから出る起動時の音階はJR東日本E501系とともに有名で、俗にドレミファインバーターなどと呼ばれ、マスコミに登場するなど話題を呼んだ。しかし、海外製の部品は保守に難があるなどの理由で、制御装置と主電動機を国産(東洋製)のものに交換することとなり、2008年から順次換装が行われた。2014年9月をもって、シーメンス車最後の1編成が改造のため入場し、全車IGBT化が完了した。現在、京急Wing号全列車と日中のA快特を中心に使用されている。

GTO(消滅)
2141 特急 三崎口 品川→京急蒲田 110km/h '08.9.27録音
音(YouTube) 9:48 R-09
1500形チョッパ車4連との併結列車です。このような場合、起動時の歩調が合わず、非同期音が乱れがちとなります。この収録では、青物横丁駅発車時に、本来「ファソラシ♭ドレミ♭ファソー」となる非同期音が「ソーラシ♭ドレミ♭ファソー」となっています。2100形は全車IGBT化されました。

GTO(消滅)
2165 快特 三崎口 品川→京急蒲田 120km/h '01.7.14録音
音(mp3) 6:42 6.13MBCM-S330
品川発車時にも京急蒲田到着時にもハプニング…。後ろに1500形4連を併結しています。この編成は、現在東洋製の制御装置に換装されています。

GTO(消滅)
2125 快特 品川 京急蒲田→品川 120km/h '02.6.30録音
音(mp3) 6:31 5.97MBCM-S330
こちらは2100形だけの8両編成です。

IGBT
2108 快特 三崎口 品川→京急川崎 110km/h '11.12.23録音
音(YouTube) 11:20 SP-TFB-2
音は東洋IGBTの標準的な音です。

IGBT
2116 エアポート急行 金沢文庫 京急川崎→日ノ出町 110km/h '13.3.26録音
音(YouTube) 16:45 SP-TFB-2
こちらはエアポート急行運用での走行音。

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600形 京急600形 京急600形
VVVF(GTO)・120KW
VVVF(GTO)・180KW
製造初年:平成6(1994)年

 羽田・成田両国際空港を結ぶ特急列車用として、地下鉄直通可能ながらオールクロスシートとした3扉の通勤車。ラッシュ対策としてシートの一部を収納可能とするなど趣向が凝らされ、ツイングルシートと名付けられた。当初は8両固定編成だけが製造された。足回りは1500形VVVF車と共通でモーター出力 120KW、MT比3:1。その後モーター出力180KW、MT比1:1に変更され4両固定編成も追加された。京急としては700形以来久しぶりのMT同数編成である。なお、座り心地が悪く初期故障も多かったため不評だったツイングルシートはこのMT同数編成から採用が見送られ、単なる固定クロスシートとなった。さらに、ツイングルシートを採用した8両固定編成も順次ロングシート化(車端部はクロスシート)されることとなり、ツイングルシートは短命に終わった。現在、普通列車と直通快特、羽田系統へと幅広く使用されている。モーターは120KW、180KW車それぞれに東洋製と三菱製があり各々音が異なる。

120KW東洋
601-1 快特 成田空港 横浜→京急蒲田 120km/h '17.12.5録音
音(YouTube) 12:02 SP-TFB-2
制御装置・主電動機は1500形東洋GTO車と同一なので、音は同じです。夜間の上り快特での収録で、都営5300形でも乗れるスジですが、所々で120km/h運転をしています。

120KW三菱
602-1 普通 羽田空港 印旛日本医大→白井 105km/h '11.12.28録音
音(YouTube) 12:55 SP-TFB-2
1500形VVVF車(GTO・三菱)と同じ音。

120KW三菱
604-1 アクセス特急 成田空港 京成高砂→千葉ニュータウン中央 120km/h '13.12.3録音
音(YouTube) 19:22 SP-TFB-2
アクセス特急運用の120km/h運転の走行音です。

120KW三菱(空転・滑走・耐雪ブレーキ)
604-8 エアポート急行 羽田空港 横浜→京急蒲田 110km/h '18.1.22録音
音(YouTube) 16:41 SP-TFB-2
首都圏が記録的な大雪になった日の走行音。耐雪ブレーキがONになっていたので、滑走は控えめです。加速時は空転と相まって、なかなかスピードが上がりませんが、頑張って110km/h運転をしています。

180KW東洋
652-4 特急 京急川崎 青物横丁→京急蒲田 110km/h '13.3.26録音
音(mp3) 7:21 10.0MBSP-TFB-2
120KW(東洋)にくらべ非同期音が若干低い。

180KW三菱
653-1 エアポート急行 新逗子 京急川崎→神奈川新町 110km/h '10.10.25録音
音(mp3) 7:21 10.0MBDR-2d
都営6300形(GTO)に近い感じの音。180KW三菱車は4連と8連各1本のみの存在です。

180KW三菱
653-4 快特 品川 京急川崎→京急蒲田 120km/h '09.10.6録音
音(mp3) 3:21 4.61MBAT9940
こちらはR-09+AT9940での収録です。600形120KW車との併結列車です。弱く雨が降っていたため、ほんの少し空転しています。

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1500形 京急1500形 京急1500形
界磁チョッパ・100KW
VVVF(GTO)・120KW
VVVF(IGBT)・155KW
製造初年:
昭和60(1985)年(界磁チョッパ)
平成3(1991)年(VVVF・GTO)
平成18(2006)年(VVVF・IGBT機器)

 1000形の後継車として製造された3扉ロングシート車。界磁チョッパでモーター出力は100KW。最初の5編成は鋼製車体で戸袋窓が存在した。その後はアルミ車体となり戸袋窓は廃止、さらに8両固定編成のみVVVF(GTO)車も製造された。VVVF(GTO)車のモーター出力は120KW。更新工事により、鋼製車の戸袋窓は埋められ、ドアチャイムが付いた。Wing号を除くほとんどの列車に幅広く使用されている。チョッパ車、VVVF車とも東洋製と三菱製があり、各々音が少しずつ異なる。なお、チョッパ車は2006年から順次VVVF(IGBT)化されることとなり、1529編成以降の1500番台、1600番台車が改造された。VVVF(IGBT)車は4M2T編成のみとなっている。こちらも制御装置が東洋製のものと三菱製のものがある。改造に際して、電装解除されサハ1900に編入された車両も存在する。また、1600番台の車両は1500番台の空いている番号に改番された。現在、チョッパ車は4両固定編成のみ、VVVF(GTO)車は8両固定編成のみ、VVVF(IGBT)車は6両固定編成のみと整理され、大師線も含めた全線で運用がある。2013年、土砂崩れに乗り上げた8連1本が廃車されたほか、1000形1890番台の製造伴い、2021年から鋼製車に廃車が発生している。
動画のページに1500形の走行音動画があります。

界磁チョッパ東洋
1630 快特 三崎口 京急蒲田→京急川崎 120km/h '05.11.11録音
音(mp3) 3:13 2.95MBCM-S330
高速走行時は低音を伴って派手な音を立てます。浦賀方に2000形4連を併結した列車での収録です。この車両は、現在VVVF化され、改番されています(1630→1580)。

界磁チョッパ東洋
1504 特急 京急川崎 青物横丁→平和島 105km/h '11.2.9録音
音(mp3) 3:25 4.70MBDR-2d
鋼製車の走行音です。

界磁チョッパ東洋
1536 快特 品川 京急川崎→京急蒲田 110km/h '06.1.4録音
音(mp3) 3:03 2.79MBCM-S330
100km/h付近では、800形三菱車の85km/h付近と同様に、派手な高音が響き渡ります。1500形チョッパ車純正12連(1600番台8連+1500番台4連)の走行音です。この編成は6連化の上、VVVF化されました。

界磁チョッパ東洋
1537 普通 新逗子 上大岡→金沢文庫 90km/h '11.3.6録音
音(mp3) 11:36 15.9MBDR-2d
こちらはDR-2dでの収録です。京急川崎~金沢文庫間の普通車が12本/hあった頃の収録で、先行普通車と2、3分の続行運転で走る列車です。信号に引っかかりながら、ゆったり走ります。この編成はVVVF化されました。

界磁チョッパ東洋(更新車登場時)
1520 普通 品川 能見台→京急富岡 70km/h '01.8.12録音
音(mp3) 1:06 1.51MBCM-S330
登場時、ドアチャイムはJR東海313系と同じタイプのものでした。現在は1000形と同じものに変更されています。

界磁チョッパ三菱(空転)
1545 普通 京急久里浜 東松戸→青砥 105km/h '08.4.18録音
音(YouTube) 12:58 R-09
北総線内での走行音。秋山では上り勾配で大空転しています。この編成はVVVF化されました。

VVVF(GTO・東洋)
1712 エアポート急行 羽田空港 仲木戸→京急蒲田 110km/h '18.1.16録音
音(YouTube) 12:20 SP-TFB-2
東洋GTOの標準的な音です。

VVVF(GTO・三菱)
1736 エアポート急行 羽田空港 横浜→京急川崎 110km/h '18.1.15録音
音(YouTube) 10:45 SP-TFB-2
同期音の変化の仕方は三菱GTOらしいものですが、音質は東洋のものに近いです。1500形の三菱GTOは、1731編成の電動車全てと1715-1716の4ユニット8両のみです。

VVVF(IGBT・東洋)
1631 普通 浦賀 上大岡→金沢文庫 95km/h '09.2.19録音
音(YouTube) 11:31 R-09HR
非同期音は東洋IGBTの標準的なものです。モーター音は、京急では相互直通運転をしている会社も含めて唯一となる、歯車比15:xのタイプです。歯車比は1:5.44のままで、回転数が低いです。この列車は先行の普通車と2分程度の続行運転で走るもので、信号に引っかかりながらのんびりと走っています。この車両は現在改番されています(1631→1581)。

VVVF(IGBT・東洋)
1543 普通 品川 子安→京急鶴見 95km/h '17.12.14録音
音(YouTube) 6:39 SP-TFB-2
こちらはSP-TFB-2での収録です。

VVVF(IGBT・東洋)
1584 エアポート急行 羽田空港 仲木戸→京急蒲田 110km/h '18.1.19録音
音(YouTube) 6:39 SP-TFB-2
VVVF改造車のエアポート急行運用での110km/h運転の走行音です。6連の優等列車ということで収録の予定は無かったのですが、思いのほか車内が空いていたので、急遽収録したものです。この車両は、製造時の車番は1636で、改番されました。

VVVF(IGBT・三菱)
1547 普通 品川 神奈川新町→京急鶴見 95km/h '17.12.14録音
音(YouTube) 8:16 SP-TFB-2
VVVF改造車の走行音です。主制御器はMAP-138-15V174で、新1000形三菱IGBT車に使用されているものと全く同じものです。非同期音は三菱IGBTの標準的なものです。

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2000形
(全廃)
京急2000形 京急2000形
界磁チョッパ・120KW
製造初年:昭和57(1982)年

 旧600形に代わる特急車として製造された2扉クロスシート車。京急の看板列車としてA快特やWing号、イベント列車に使用されたが、2100形の増備により一般車に格下げとなり、3扉ロングシート化された。車端部のクロスシートは残され、結果として1000形(シーメンス車)とほぼ同一の座席配置となった。界磁チョッパでモーター出力は120KW。8両固定編成と4両固定編成があり、MT比は3:1。M車は800形と同じく3両で1ユニットとなっている。京急では先頭車はM車でなければならないため、4両固定はユニット間にT車が挿入された独特の構成となっている。3扉化と普通車への充当により圧縮空気使用量の増えた4両固定にはCPが増設された。これには旧1000形の廃車発生品が再利用され、浦賀寄り先頭車に取り付けられた。新1000形の増備に伴い2012年から廃車が始まり、2016年10月をもって4連が、2018年3月をもって8連が運用を終え、全車廃車となった。最後まで運用に入っていたのはトップナンバー2011編成であった。

東洋
2434(廃車) 快特 金沢文庫 京急川崎→横浜 120km/h '12.1.21録音
音(YouTube) 6:59 SP-TFB-2
起動時の音程は1オクターブで独特な音。三菱車と違い高速走行時に低音が無い。高速域の走行音は小田急7000形に良く似ている。2100形東洋IGBT車との併結列車です。

三菱
2058(廃車) エアポート急行 新逗子 京急川崎→神奈川新町 110km/h '12.2.8録音
音(YouTube) 7:28 SP-TFB-2
800形と同じく、三菱車は高速走行時に低音を伴う。

三菱(低音爆音車)
2038(廃車) 快特 三崎口 京急川崎→横浜 120km/h '04.10.29録音
音(YouTube) 6:40 CM-S330
90km/h以上の高速走行時に低音を伴う三菱車ですが、この車両は低音が非常に強く出ています。また、120km/h付近では、800形三菱車の85km/h付近と同様、派手な高音も鳴っています。2000形純正12連の走行音です。

三菱(異音車・ジェット音)
2454(廃車) 快特 新逗子 品川→金沢文庫 120km/h '07.9.15録音
音(YouTube) 36:15 ECM-CS10
ジェット音と呼ばれる、異音車の走行音。京急では珍しい、かなり強めのジェット音です。1000形GTO車との併結列車です。

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800形
(全廃)
京急800形 京急800形
界磁チョッパ・100KW
製造初年:昭和53(1978)年

 普通車のスピードアップを目指して製造された4扉ロングシート車。普通列車に特化した性能とするため歯車比は1:6.07と大きく取り、オールMとした。同じ目的でも設計思想は700形とは異なっている。モーター出力は100KW、M車は3両1ユニットの1C12Mと独特の構成となった。当初は3両固定編成ばかりが25本も製造され、普通列車運用の大半をまかなうことが期待されたが、実際は2本つないだ6連で神奈川新町~逗子海岸(現新逗子)のD急行に使用されることが多く、第11~25編成は中間車3両を増備して6両固定に、さらに6両固定が2本増備された。残った3両固定10本は空港線に集められ吊り掛け車を置き換えた。その後、羽田ターミナル開業とD急行廃止によるダイヤ改正が実施され、800形は普通列車に使用されることとなり、登場後20年も経ってようやく本来の使われ方をするようになった。3両固定10本は半数の先頭車を中間車化し、6両固定5本とされ、800形は全車6両固定編成となった。音は東洋と三菱の2種。特に三菱車の音は派手である。新1000形増備に伴い2011年から廃車が始まり、2019年6月、最後の1編成が廃車となり全廃となった。

東洋
801-1(廃車) 普通 浦賀 京急川崎→京急鶴見 90km/h '11.3.6録音
音(YouTube) 4:58 DR-2d
音は、三菱車ほど派手ではありませんが、かなり大きな音です。トップナンバー車での収録です。

東洋
805-1(廃車) 普通 神奈川新町 京急川崎→京急鶴見 90km/h '11.12.23録音
音(YouTube) 5:17 SP-TFB-2
こちらは、SP-TFB-2での収録です。

東洋(CP換装車)
819-6(廃車) 普通 品川 子安→京急川崎 95km/h '17.12.12録音
音(YouTube) 12:29 SP-TFB-2
CPが2000形の発生品である低騒音型のC-2000Lに換装された車両の走行音です。

東洋(CP換装車)
819-6(廃車) 普通 品川 京急川崎→青物横丁 95km/h '17.12.12録音
音(YouTube) 23:50 SP-TFB-2
上の続きです。座る場所を変えて収録しています。バイノーラルマイクの定位の変化など、比較してみてください。

三菱
822-6(廃車) 普通 浦賀 南太田→屏風浦 85km/h '10.3.5録音
音(Youtube) 8:53 AT9940
井土ヶ谷~弘明寺と上大岡~屛風浦では85km/h程度でノッチオフしており、三菱車特有の派手な高音が楽しめます。井土ヶ谷と弘明寺では、回生がやや不安定です。上大岡ではC-2000Mコンプレッサーが稼働しています。800形が全車健在だったころの収録です。

三菱
825-6(廃車) 普通 品川 新子安→京急鶴見 90km/h '17.12.29録音
音(YouTube) 6:51 SP-TFB-2
CPがオリジナルのC-2000Mの車両の走行音です。動作音が賑やかです。この車両はフラットがあるほか、三菱車特有の高速域の低音がかなり弱いです。片方は東洋モーターかもしれません。

三菱(CP換装車)
823-6(廃車) 普通 品川 神奈川新町→京急鶴見 95km/h '17.12.19録音
音(YouTube) 9:10 SP-TFB-2
三菱車は70km/hを超えてくると低音が聞こえてくるのが特徴的です。さらに85km/h程度では派手な高音も加わり、賑やかな音になります。CPが2000形の発生品であるC-2000Lに換装された車両の走行音です。

三菱(ドアエンジン更新車)(CP換装車)
824-6(廃車) 普通 品川 京急新子安→京急川崎 95km/h '17.12.14録音
音(YouTube) 10:14 SP-TFB-2
824・826・827編成の3編成は晩年ドアエンジンが更新され、ドアの開閉音が異なりました。置き換えが決定しており、廃車となった車両の発生品も多く存在する中で、なぜ晩年に従来と異なるものに交換されたのか、謎です。進行方向右側のドアエンジンの調子が悪いようで(生麦駅・京急川崎駅)、ドアが開いている間ずっとエアが漏れているような音がします。CPは2000形の発生品のC-2000Lに交換されています。

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1000形(初代)
(全廃)
京急1000形(初代)
抵抗・75KW
抵抗・90KW
製造初年:
昭和34(1959)年(初期型)
昭和46(1971)年(後期型)

 都営浅草線直通用として、また線内全ての種別に使用できる車両として、試作車を含むと20年間に渡り356両が製造された3扉ロングシート車。非冷房で製造され後に冷房化改造された初期型(改造されずに廃車となった車両が8両ある)と、最初から冷房付きの後期型がある。初期型は東洋車と三菱車で駆動方式が違い(東洋は中空軸平行カルダン、三菱はWNカルダン)、音は大きく異なっていた。台車は基本的に東洋車がTS-310、三菱車がOK-18(いずれも金属バネ台車)となっており、特に縦揺れを伴う後者の乗り心地は独特であった。モーター出力はどちらも75KWであったが歯車比は異なり(東洋車は1:5.5、三菱車は1:4.63)、走行特性が異なっていた。雨天時に両者を併結した際、低速域では東洋車側の空転がひどかった。これは700形についても同様であった。後期型は駆動方式を東洋のシステムに統一、歯車比は全車1:5.5とし、台車は新設計の空気バネ台車TH-1000とした。こちらは昭和46年製のみモーター出力75KW、その後の増備車では90KWに増強されたが、走行特性は初期型東洋車と揃えられた。初期型の最終編成(1237編成)と後期型トップナンバー(1251編成)の製造には、約3年のブランクがある。編成替えはきわめて頻繁に行われ、最盛期には初期型・後期型とも2、4、6、8両固定編成が存在し、これらを組み合わせて最長12連を組み普通車から快特まで幅広く活躍した。老朽化と1500形・600形増備に伴い、1988年から本格的な廃車が始まり、初期型三菱車は2002年7月に全廃、初期型東洋車も2005年3月に全廃となった。残った後期型も1000形(2代目)の増備に伴い廃車が進み、2010年6月をもって全車廃車となった。初期型東洋車と後期型90KW車の一部は高松琴平電鉄に譲渡され活躍中。

初期型東洋車(全廃)
1072(廃車) 普通 京急川崎 子安→生麦 90km/h '01.10.13録音
音(YouTube) 3:21 CM-S330
中空軸平行カルダン駆動の初期型東洋車の走行音。その中でも最初期の、CPがレシプロ式A-2装備の車両で、京急新子安停車時に稼働しています。後期型2連を浦賀方に併結した4連の列車での収録です。

初期型東洋車(TS-811台車)(全廃)
1148(廃車) 快特 青砥 京急川崎→品川 110km/h '00.8.14録音
音(Youtube) 10:06 CM-S330
僅か18両の存在だった空気バネ台車TS-811装備車の走行音です。音自体は金属バネ台車の車両と変わりませんが、ジョイント音が少し硬い音に感じられます。

初期型東洋車(全廃)(滑走)
1184(廃車) 普通 品川 能見台→杉田 90km/h '03.1.19録音
音(YouTube) 3:45 CM-S330
初期型東洋車のうち、CPが回転翼式AR-2装備の車両で、低いサイレンのような音が賑やかです(能見台駅で稼働)。雨天時に先頭車で収録したもので、能見台はカーブ、富岡は上り勾配と悪条件の上、豪快にフルノッチ投入しているにもかかわらず全く空転していません。滑走も杉田手前の20‰下り勾配で僅かに認められる程度となっています。

初期型東洋車(全廃)(起動時唸り小さい)
1224(廃車) 快特 三崎口 人形町→東銀座 80km/h '01.8.28録音
音(YouTube) 4:36 CM-S330
初期型東洋車のうち、一部は起動時の唸りが非常に小さい車両が存在しました。都営浅草線内の走行音で、「快速特急 三崎口行き」という放送、地下に響くAR-2コンプレッサー音が懐かしいです。都営浅草線は、現在はC-ATSにより最高速度が70km/hに制限されていますが、この頃はもっとスピードを出しており、この時も直線の日本橋~宝町では80km/h程度出ていました。

初期型三菱車(全廃)
1237(廃車) 普通 神奈川新町 屏風浦→上大岡 90km/h '02.2.25録音
音(mp3) 2:29 3.41MBCM-S330
三菱車はWN駆動。独特の音でファンも多かったが、2002年夏、惜しまれつつ姿を消しました。

初期型三菱車(全廃)
1236(廃車) 普通 神奈川新町 屏風浦→上大岡 90km/h '01.4.10録音
音(mp3) 2:29 3.42MBCM-S330
独特の音のするCP、AR-2も作動しています。

初期型三菱車(全廃)
1231(廃車) 普通 浦賀 杉田→京急富岡 90km/h '02.2.22録音
音(mp3) 2:31 3.47MBCM-S330
乗務員室の窓が開いていたため風切音がすごいです。

後期型(75KW)(全廃)
1259(廃車) 快特 青砥 京急川崎→品川 110km/h '02.12.8録音
音(YouTube) 10:17 CM-S330
後期型は全車中空軸平行カルダン。初期型東洋車と同じ音程だが音質は異なります。初期に製造された75KW車の走行音です。

後期型(90KW)(全廃)
1344(廃車) 快特 品川 上大岡→品川 110km/h '00.12.18録音
音(YouTube) 27:33 CM-S330
後期型のうち、主電動機が90KWに増強されたグループの走行音です。音は75KW車と変わらないようです。夜間上り快特運用で、1000形純正12連の列車での収録です。

後期型(90KW)(全廃)
1291(廃車) 普通 品川 杉田→屏風浦 90km/h '02.11.17録音
音(mp3) 1:33 2.14MBCM-S330
普通車での収録です。この車両は、琴電に譲渡され、活躍中です(京急1291→琴電1303)。

後期型(90KW)(全廃)
1333(廃車) 普通 浦賀 上大岡→屏風浦 90km/h '08.2.29録音
音(mp3) 2:54 3.98MBECM-719
こちらも普通車での収録です。上のファイルとは違うマイク(ECM-719)で収録しました。

後期型(90KW)(全廃)
1369(廃車) 普通 浦賀 京急蒲田→雑色 95km/h '08.5.4録音
音(mp3) 1:58 2.71MBR-09
こちらはR-09での収録です。空調あり。

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700形
(全廃)
京急700形
抵抗・150KW
製造初年:昭和42(1967)年

 普通車のスピードアップを目指して登場した4扉ロングシート車。当初の設計では2M1Tの3両固定編成として、単独で、あるいは2本つないだ6連で使用する予定だったが、混雑緩和を優先するためとりあえずT車をもう1両余分に挟んだ2M2T編成として製造し、のちにデハのみを増備し3連化するとされた。しかし、その後の増備も2M2Tのまま続けられたためサハの番号が溢れてしまい、空いている番号を埋めるように付番された。全車非冷房で製造され、のちに冷改されたが、この際に、床下スペースの関係上4両分の空気圧縮機と冷房用電源を別々のサハに積まざるを得なかったため、完全な4両固定編成となってしまい、3連化は不可能となった。このため本線普通車に使うには性能不足、4扉車であり優等列車に使用するには不適、さらには地下鉄直通もできず、運用上厄介な存在となった。東洋車と三菱車が存在し、1000形初期型と同じく駆動方式が違うため音は大きく異なる。モーター出力は150KW。老朽化と新1000形増備のため廃車が進み、晩年は大師線に閉じ込められた。その後本線を追われた1000形後期車や1500形鋼製車が大師線の運用に入るようになり、2005年11月をもって全車廃車となった。これにより京急の4扉車は800形だけとなった。一部は高松琴平電鉄に譲渡され、活躍中。旧600形と旧1000形の譲渡の際には東洋車のみの譲渡となったが、こちらは東洋車・三菱車とも譲渡されている。

東洋(全廃)
740(廃車) 快特 金沢文庫 京急蒲田→京急川崎 110km/h '01.12.27録音
音(YouTube) 3:34 CM-S330
700形では貴重な110km/h運転を収録。迫力のある走りをしています。1000形同様、東洋車は中空軸平行カルダン。この車両は、琴電に譲渡され、活躍中です(京急740→琴電1255)。

東洋(全廃)
733(廃車) 急行 新逗子 弘明寺→上大岡 100km/h '98.5.29録音
音(mp3) 1:58 2.71MBCM-S330
懐かしいD急行の走行音です。井土ヶ谷、弘明寺に停車する列車での収録です。この車両は、琴電に譲渡され、活躍中です(京急733→琴電1208)。

三菱(全廃)
737(廃車) 快特 京急久里浜 横須賀中央→京急久里浜 105km/h '99.12.27録音
音(YouTube) 9:03 CM-S330
三菱車はWN駆動で、東洋車とは音が違います。この車両は、琴電に譲渡され、活躍中です(京急737→琴電1210)。

三菱(全廃)
723(廃車) 普通 浦賀 杉田→京急富岡 90km/h '01.4.20録音
音(mp3) 2:29 3.42MBCM-S330
西鉄600系にやや近い雰囲気を持った音。この車両は、琴電に譲渡され、活躍中です(京急723→琴電1216)。

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